天心「本物の格闘技を見せます」ボクシングデビュー戦へ前日計量を一発パス

2023年04月08日 05:16

格闘技

天心「本物の格闘技を見せます」ボクシングデビュー戦へ前日計量を一発パス
フェースオフで与那覇(右)に詰め寄る那須川(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【スーパーバンタム級   那須川天心≪6回戦≫与那覇勇気 ( 2023年4月8日    有明アリーナ )】 キックボクシング42戦全勝でプロボクシングに転向した那須川天心(24=帝拳)が8日、デビュー戦を迎える。ダブル世界戦を含む興行の前日計量が7日に都内のホテルで行われ、那須川はスーパーバンタム級のリミット55・3キロで一発パス。対戦相手と顔を突き合わせる「フェースオフ」では与那覇勇気(32=真正)に挑みかかるパフォーマンスで、ボクシング界に殴り込む姿勢を強調した。
 アッパーやボディーは当てやすいが、フックを振るうにはやや近い距離。両拳を握った天心はインファイトを仕掛けるかのように一歩踏み込み、与那覇を16秒間にらみつけた。フェースオフの“お約束”を逸脱したパフォーマンスは、キックボクシング時代にも見せなかったもの。「僕の意思っすよね。あれで相手というか、周りにも、そういうのが見せられたんじゃないか。生半可な気持ちじゃねえと」。2月の発表会見で「ボクシング界からの果たし状」と表現した、日本ランカー上位とのデビュー戦への“宣戦布告”だった。

 計量ではボクシング仕様に進化した肉体を披露した。普段の体重をキック時代の63~65キロから60~61キロに抑えて常に節制。絞り込まれて細くなった太腿、脂肪を削ってバキバキに研ぎ澄まされた上半身ではかりに乗った。計量約20分前の予備計量でリミットよりも約100グラム下回っていると分かると、水分を取って体重を調節。55・3キロちょうどで計量を終え「思ったより落ちちゃったから。最初だし、一発目だし、デビュー戦なんで、ピッタリの方がカッコいいなと。ホント、余裕でした」と不敵に笑った。

 ただし“勝ちメシ”は従来と変わらない。減量からのリカバリー食は母・由美子さんが作るおかゆだ。千葉県の実家から宿泊する都内のホテルまで来てもらうと明かし「愛のこもったおかゆを食べて回復する感じ。それが勝つ源です、僕の」と説明した。試合当日は4~5キロ増量し“挑戦者”らしく青コーナーからリングに上がる。「格闘技に100%はないけど、心技体全部そろえてきたので期待して見てもらえたらうれしい。明日はしっかりと格闘技をしに行きたい。本物の格闘技を見せます」。4月8日午後6時15分ごろ、那須川天心の格闘家人生第2章のゴングが鳴る。

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