ホテル滞在も…選手村の「利点と課題」食事、エアコン不足…“生肉提供”報道も現在は?米ESPN伝える

2024年08月01日 06:45

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ホテル滞在も…選手村の「利点と課題」食事、エアコン不足…“生肉提供”報道も現在は?米ESPN伝える
<パリ五輪>五輪マークとエッフェル塔(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 米スポーツ専門局「ESPN」は1日までに「なぜ選手村に残る選手がいる一方で去る選手もいるのか」と題した記事を投稿。パリ五輪の選手村の実情を伝えた。
 同局のエミリー・カプラン記者は、テニス女子米国代表で旗手も務めたコリ・ガウフのコメントを紹介。ガウフによれば、「本当に私だけが選手村に残っている感じです」とし、開会式からわずか2日後で、ほとんどの米国のテニス選手たちはホテルに滞在したという。世界のさまざまなアスリートと交流ができるというメリットがあると主張した一方で「(ホテルに滞在を選ぶ)理由も理解できます」と語った。

 カプラン記者はこれを「オリンピック選手にとっての典型的なジレンマ」と表現。選手村では世界中のアスリートが集まる貴重な機会だが「日常的なルーティンを守り、最高のパフォーマンスを発揮するために一度のチャンスに賭けるアスリートにとっては必ずしも適していない」と指摘した。

 記事によるとパリでは環境に配慮するため「ベッドは100%リサイクル可能な段ボール製で、食材は地元で調達され、エアコンの代わりに地熱冷却システムが部屋に導入」されていると言い、「この経験をかけがえのないものとする人もいるし、理想的な環境でないとする人もいる」とつづっている。

 指摘された問題点としてはエアコンの不足、食事への不満、ベッドの硬さなどだ。特に食事に関しては、大会開幕直後、英選手団から「食事は不十分で、生肉を含んでおり、大幅に改善する必要がある」と指摘されていた。

 「ESPN」の取材によると、現在は、「グリル肉の量を1人当たり1日900グラムに増やした」とサービスの質を大幅に向上させたとした。また「卵は1日700キロ、グリル用の鶏肉は1日500キロ、牛肉は1日200キロを提供している。そしてフランスらしく、月曜日にはIOCが1日1000本以上のバゲットを配布したと報告している」とした。

 カプラン記者は、「選手村には様々な利点と課題があり、アスリートたちがどちらを選ぶかは個々のニーズや好みによる。どちらを選ぶにせよ、オリンピックは特別な経験であり、その瞬間を最大限に楽しむために各選手が最良の選択をすることが求められる」とまとめた。

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