尾崎豊が、甲本ヒロトが、布袋寅泰が音を鳴らした大阪老舗ライブハウス 秋の閉店前にサヨナライベント

2024年08月05日 18:33

芸能

尾崎豊が、甲本ヒロトが、布袋寅泰が音を鳴らした大阪老舗ライブハウス 秋の閉店前にサヨナライベント
イベントでトリを務めた四星球 Photo By 提供写真
 ABCテレビが主催するライブイベント「ええハコええオトいらっしゃーい!!~バイバイTRAD編~」が4日に、大阪・梅田の老舗ライブハウス「umedaTRAD」で行われた。40年以上にわたって大阪のライブハウス文化を支えてきたが、今年10月31日で閉店が決まっている。この日はゆかりのある「四星球(スーシンチュウ)」「セックス・マシーン!!」「THE BOYS&GIRLS」が出演。満員の客席を盛り上げた。
 umedaTRADは1981年にバナナホールの名前でオープン。大阪を代表するライブハウスとして存在感を放ってきた。特長的なのは観客のスタンディングエリアに2つの段差があること。この日トリを務めた四星球のボーカル、北島康雄(41)は「後方のお客さんもステージを見やすいと思うんですけど、ぼくらも本当によく見えるんです。たぶん、こんなお客さん思いのライブハウス、他にはないです」と絶賛した。

 尾崎豊、ブルーハーツ、ボウイなども音を鳴らしたこのハコは、ステージに立ったことがないロックミュージシャンを探す方が難しい。それでも閉店を余儀なくされる要因に、北島は「やはりコロナの影響は大きかったと思います」と、約2年近くに及んだシーンのブランクを挙げた。「ライブができなかったこともあるけど、できるようになってもなかなかファンが戻ってきてくれなかった」と、全国的にコロナ期間中に根付いた社会のインドアな習慣が大きく影を落としたと指摘した。

 大阪では、難波の味園ユニバースも今年いっぱいでビルの解体が決まっており、昭和の香りが残るステージが一気に2つ消えることになる。北島は「歴史があって、たくさんのアーティストさんがステージを踏んできたからか、温かいんですよね。そんな場所がなくなるとなると、やはりさびしいです」と語った。

 壁に、床に、機材に、こびりついてとれない汚れが至る所にあるumedaTRAD。四星球ら3バンドはファンとともに拳を振り上げ、またひとつ消えない爪痕を残していた。

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