岸博幸氏 自民総裁選立候補者の“政治とカネ問題”対応 合格点与えてもいい候補者は「現状…」

2024年08月27日 12:25

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岸博幸氏 自民総裁選立候補者の“政治とカネ問題”対応 合格点与えてもいい候補者は「現状…」
岸博幸氏 Photo By スポニチ
 元経産省官僚で経済学者の岸博幸氏(61)が27日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー」(月~木曜前8・00)に生出演。9月に行われる自民党の総裁選について語った。
 番組では「どうなる自民党総裁選」と題して経済アナリスト・森永卓郎氏と議論がスタート。総裁選をどう見ているかを問われた岸氏は「まだ序盤ばかりだからしょうがないんですけど、正直言ってなんかつまんねぇなと思っていますね」と素直に打ち明けた。

 岸氏は「今回の総裁選って現職の岸田総理が出ません、と。表面上の理由として政治資金の問題で責任を取ると言っていますけど、多分総裁選で勝てないと思っていて出ない。いろんな人が立候補していますけど、内容を聞いてどうなんだろうなと。今回の総裁選で候補者の間でしっかり議論するべきは政治資金問題ですよね。自民党が国民から見放されるきっかけ。これに岸田政権は対応が不十分だったわけで、これからどうやるのか、どう総括するのかが大事。この部分で(立候補)会見で言っている内容がそういう方向なのと首を傾げることが多い」と不満を示した。

 もう1点議論するべきこととして「政策の問題」と指摘。「経済政策に関して、ちょっと踏み込み不足。全体としてもうちょっとしっかりした内容を主張してほしい」と要望した。

 政治とカネの問題についての対応で合格点を与えてもいいと思う候補者を問われると「現状いません」と即答。小林鷹之前経済安保相についても「彼が政治資金に関して言ったことは、政策活動費と旧文書交通費の透明化を示すと、基本的にはそれくらい。政策活動費と旧文書交通費の問題だけで、政治資金全体の問題とか企業献金とか監査の問題はやらないんですね、と。そもそも自民党は岸田政権でしっかりした内部調査をやってないじゃん。企業なら不祥事が起きたら第三者委員会で内部調査をするのが当たり前だけど、これだけの不祥事なのになぜか政治家の上の方が聞き取りを少ししたくらいで終わっていて、そもそも真相さえもわかっていない。そういう状況で政策活動費とかだけの問題なんですか、と。小林鷹之さんはさらに記者からなぜ自民党は調査をしないんですかと質問された時に“もう処分はしました。自民党は検察と違って捜査権限がありません”と。この答えは岸田総理が言った内容と全く同じなんです。若手で立候補して危機感が高いはずなのにその程度なんですか、と」と指摘した。

 森永氏も「河野太郎大臣が(政治資金問題への対応を)どうするんですかと聞かれて、裏金を作った不記載があった人は不記載分を返せば無罪放免と言った。じゃあ、盗った物を返して済むんだったら警察はいらない」と同調した。岸氏は「河野さんが言った内容も非常に疑問で、政治資金不記載は不記載でしたって処理しているわけじゃないですか。それを返せっていうことも変だし、返せば全ておしまいっていうことも変。さらに言うと、政治資金の問題以外に岩手の広瀬めぐみ議員が秘書の給与を自分が取っちゃうということも起きていますし、他にもいろいろ問題があるわけですよ。そういう中で裏金で不記載だった人がお金返せば全ておしまいって、それ違うでしょ、と。個人の問題じゃなくて、組織の仕組みの部分をどうするかということをやらないと今後もいろんな分野で起きまっせ、と。だから、正直現状で会見した人、この問題はちょっと大丈夫?っていう感じがします。これで国民の信頼が戻るのか」と語気を強めた。

 今後会見を行う予定の小泉進次郎元環境相らに向けても「特定の候補に肩入れする気はない」と前置きしつつ「他にも茂木さんとか林芳正さんとか重鎮の方も出られますから、そういった方を含めどういう主張をしてくれるか楽しみですね」と期待した。

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