鈴木哲夫氏 能登豪雨災害「人災です」 総裁選でニコニコの岸田首相に憤り「あなたまだ総理でしょう?」

2024年09月28日 17:31

芸能

 政治ジャーナリスト鈴木哲夫氏が28日、TOKYO MX「田村淳の訊きたい放題!」(土曜後5・00)に出演し、能登半島を襲った記録的な大雨に対する政府の対応に憤りを口にした。
 大雨により各地で河川の氾濫、土砂崩れが続発。28日現在で死者は12人に上り、いまだ行方不明者もいる。鈴木氏はこの被害状況に、「これはもうはっきり言いますけど、今回のこの雨の被害は人災です。政治、行政の人災」と断言した。

 元日に能登半島地震に襲われ、その8カ月後に再び起きた大災害。鈴木氏は7月に能登を訪れたという。「能登空港に入って行くでしょう。能登の山々が見える。至るところに地震で崩れた、そのままですよ?木がぶあっと倒れて、雪崩みたいに土が」。能登町内にはレンタカーで移動したというが、「道路の亀裂とかそのまんま。いっぱいあるんです。川沿いの土手は全部、崩れたまま」と、復興の遅れは見るも明らかだったという。

 その上で「ここに大雨が降ったらどうなるか分かりますよね」と指摘。「山はもっと崩れる。土石流に一気になる。川なんかあふれる。道にどんどんどんどん水が入っていくんだから。雨が長いと地盤が緩んで…じゃなくて、地盤が緩んでいるところに雨が降っている」と説明した。

 その怒りは、当然ながら政府に向く。「半年かけて何でこれだけやらないの?少なくとも集落の周辺とか、幹線道路とか。もっとお金と人をかけてやらなければいけないのに。だからもう、これ人災ですよ」と再び言い切った。

 27日には自民党総裁選が投開票され、岸田文雄首相に代わる新総裁に石破茂氏が選ばれた。鈴木氏は、「そういう意味では、岸田さんは辞めますけど、昨日も投票してニコニコしてやっていましたけど、あなたまだ総理でしょう?ニコニコしてる場合かと」と厳しい口調で主張。「まだ行方不明者がいるんですよ?何やってるんだ?と。非常に不満です」と訴えた。

 岸田首相は「ミニ霞ヶ関を県庁に作ります」と、政府との連携が取りやすい専門組織「タスクフォース」を被災地に作ることを指示した。しかし、鈴木氏は「役所をそこに作って対応するんですけど、役人って法律を犯せないんですよ。公務員とか官僚は法律通りにやらないといけないから、やりたくても“この法律があるからお金が出せない”とか、“直せない”ってなる」と、簡単には手を下せない事情があるとした。

 「政治家を送り込まないと。大臣とか。政治家が政治判断して、法律を犯してでもやれと。大変だと思ったら総理に1本電話をする。そしたら岸田さんが“やっていい。俺はいつでも責任取ると。法律違反なら俺が法律を変えるからやっていいぞ”と。これが政治主導の復興、復旧なんですよ」と説明。「役人を送り込んだって、何も進まないですよ」とあきれていた。

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