青森山田・正木監督 シュート2本に封じた要因は…近江対策がズバリ「意図的に中盤の枚数増やした」

2024年01月08日 18:03

サッカー

青森山田・正木監督 シュート2本に封じた要因は…近江対策がズバリ「意図的に中盤の枚数増やした」
<青森山田・近江>優勝を喜ぶ青森山田イレブン(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【第102回全国高校サッカー選手権決勝   青森山田3―1近江 ( 2024年1月8日    国立 )】 第102回全国高校サッカー選手権決勝が8日、東京・国立競技場で行われ、青森山田(青森)が近江(滋賀)を3―1で下し、2大会ぶり4度目V。優勝4回は市船橋、藤枝東と並ぶ歴代6位。通算52勝は藤枝東と並ぶ歴代4位。高円宮杯プレミアリーグと合わせて高校サッカー2冠を達成し、3842校の頂点に立った。
 正木監督は試合後、どう近江スタイルを分析したのか問われ「やはり一人一人高い技術を持っている選手が多い。ボールの置く位置を自分たちの前で、しっかり守備しようと。剥がされてももう1枚というところで、次から次へとアプローチできるように中盤の枚数を意図的に増やして対応した。背後への抜け出しでやられたが、その後は立ち位置を考えて走らせない、進入させないというのができた。そこがシュートに行かせなかった要因だと思う」とコメント。近江攻撃陣をわずかシュート2本に封じてみせた。

 高円宮杯プレミアリーグと合わせて高校サッカー2冠に輝いた選手たちの人間性を聞かれると「今年の選手たち、3年生に言えることだが、コミュニケーション能力が高く、向上心がとてつもなく高い選手が揃った印象がある。向上心とコミュニケーションはチームがどうすれば結果出せるか、とか、個人としてどうすれば良くなるか、みんなが会話して、練習の中でも私がしゃべらなくてもコーチングが飛び交う。昨年11月の新人戦1週間前から練習したが、そのときからそういう状況だった。それを生かせば来年戦えると思っていた。そこが今年のチームの強みかなと思います」と評価した。

 びっくりするような形で引き継ぎ、どのような言葉をかけてチームをつくり上げたのか?との質問には「間違いなく選手は動揺した。去年の3年が一番感じた。その3年が下を向かず、去年の選手権も戦ってくれたということがあった。とくに何かを伝えるとかじゃなく、いままでやってきたことを決して落とすことなく、日常をしっかりやろうということを伝えて今年のチームがスタートした選手に聞いてみないと分からないが、そういった形で動揺とかじゃなく、みんな目標に向かってやってくれた。我々はサポートしただけです」と話した。

 ◇正木 昌宣(まさき・まさのり)1981年(昭56)5月22日生まれ、北海道札幌市出身の42歳。青森山田高から仙台大に進学。卒業後、青森山田高のコーチに就任し、黒田前監督の右腕として19年間チーム強化に携わった。22年秋から監督に就任した。

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