舟久保遥香 リオ五輪女王に惜敗「悔しい」銀 日本初日からの“男女アベックV”3日目でストップ

2022年10月09日 04:59

柔道

舟久保遥香 リオ五輪女王に惜敗「悔しい」銀 日本初日からの“男女アベックV”3日目でストップ
女子57キロ級で2位となり、銀メダルを掲げる舟久保(共同) Photo By 共同
 【柔道・世界選手権第3日 ( 2022年10月8日    ウズベキスタン・タシケント )】 女子57キロ級で初出場の舟久保遥香(23=三井住友海上)は、決勝で16年リオデジャネイロ五輪女王のラファエラ・シウバ(ブラジル)に屈し銀メダル。頂点には届かなかったが、安定した戦いぶりで24年パリ五輪代表候補の存在感を示した。5年ぶりの王者返り咲きを目指した男子73キロ級は橋本壮市(31=パーク24)も銀メダル。初日から2日連続で男女アベック優勝を続けてきた日本だが、一転して頂点を逃す悔しい一日となった。
 世界で通じる武器があることを確認し、世界一の厳しさを痛感する一日になった。決勝は元五輪女王を足技で崩して寝技に持ち込んだが、残り数秒で逃げられノーポイント。逆に終盤に内股で技ありを奪われると、残り時間は逃げ回る相手に何もできなかった。

 「凄く悔しい結果。決勝は最初にチャンスがあった寝技で取り切れなかった。警戒されても取り切る寝技を練習してきたが、まだまだだった」。初戦の2回戦から3試合連続で横四方固めで一本勝ち。自身の名を冠した「舟久保固め」と呼ばれる技を有するほど寝技を極めたが、世界一にはまだ及ばないことを思い知らされた。

 かつて世界ジュニア選手権を3連覇。社会人になって伸び悩んだが、コロナ禍で自分と向き合って柔道スタイルを確立し、初の世界代表をつかんだ。増地克之監督も「立ち技の精度を上げていくことが必要」と指摘したように課題は明確。淡々と敗戦を受け入れた瞳の奥底で、静かに闘志をたぎらせた。

 《負傷の橋本も銀メダル「勝ち急いだ」》満身創痍(そうい)になっても執念で男子73キロ級決勝に勝ち上がった橋本だが、最後は東京五輪銅メダリストの小内刈りに屈した。

 「世界一になる難しさを改めて感じた。決勝は勝ち急いだ。全部出した結果が今の実力」と敗戦を受け止めた。3回戦で相手の歯が頭に当たり3針縫うアクシデント。その影響で全身がつり、本来の動きを欠いた。

 パリ五輪出場の意向を明言していない五輪2連覇の大野将平を追う立場。「これで終わるわけにはいかない」と話したが、代表争いで手痛い黒星となった。

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