伯鵬?伯耆鵬?桜伯鵬?新入幕・落合改め「伯桜鵬」の改名秘話 約10個の候補で最後まで残ったのは…

2023年06月26日 16:31

相撲

伯鵬?伯耆鵬?桜伯鵬?新入幕・落合改め「伯桜鵬」の改名秘話 約10個の候補で最後まで残ったのは…
落合改め伯鵬?新しこ名「伯桜鵬」と書かれた色紙を手に笑顔の宮城野親方(元横綱・白鵬)と新入幕・伯桜鵬(左)=撮影・前川 晋作 Photo By スポニチ
 日本相撲協会は26日、大相撲名古屋場所(7月9日初日、愛知・ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表し、新入幕が決まった落合改め伯桜鵬(はくおうほう、19=宮城野部屋)は愛知県豊田市の宮城野部屋宿舎で会見を行った。
 初土俵から所要3場所での新入幕は、遠藤(現・幕内)と並ぶ昭和以降1位の最速記録。19歳10カ月は平成以降6位の年少記録。記録ずくめの幕内昇進を機に、しこ名を本名の「落合」から「伯桜鵬」に改めた。この新しいしこ名は夏場所千秋楽に開かれた宮城野部屋のパーティーで発表されたが、決まったのはその前日だったという。「14日目を終えてから師匠と2人で相談していくつか候補を挙げてくれて、師匠と自分の考えたしこ名を上手に合わせることができて良いしこ名をつけていただいた」。

 しこ名の候補は約10個もあったという。そのうちの一つに、地元・鳥取の旧国名である伯耆国にちなんで「伯耆鵬(ほうきほう)」があり、そこに「桜」の字を加えた。伯桜鵬が小学4年生の時に相撲を始めるきっかけとなったのが、倉吉市で開かれる「桜ずもう」だった。「自分が相撲と出会った大会なので、どうしても“桜”という字に強いこだわりを持っていた」。師匠の宮城野親方(元横綱・白鵬)が常々「ルーツを大事にする」と話しているとおり、相撲との出会いや故郷への思いが込められた。

 候補として最後まで残ったのが「桜伯鵬」と「伯桜鵬」。最終的には「桜が真ん中でしっくりきた」と「伯桜鵬」に決定。「ものすごく気に入っていてうれしい。新鮮な感じがあります」と初々しい笑顔を見せた。

 鳥取県倉吉市で行われている「桜ずもう」は、伯桜鵬と同郷で同じ倉吉市立成徳小学校出身の第53代横綱・琴桜を称えて1979年から始まった小中学生の相撲大会。伯桜鵬の「桜」は、元をたどれば横綱・琴桜の「桜」でもある。「師匠と琴桜関、2人の横綱の名前をいただいて、ものすごく重い。そのしこ名をもっと自分で広めていけるように頑張るという思いは強くなっています」。改めてしこ名の重みを感じて気を引き締めた。

 「はくおうほう」の響きは、早口で言うと「はくほう」にも聞こえる。憧れの大横綱と似た音のしこ名がついたのも何かの縁で、偶然ではなく必然だろう。会見に同席した師匠は「稽古場で“はくおうほう”って呼ぶと長いから、みんなこれから“伯関(はくぜき)”って言うのかな」と苦笑い。一時は「白鵬」のしこ名をそのまま継がせる計画もあったほど期待を込めている愛弟子の記念すべき日に、終始笑顔を見せていた。

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