女子100メートル障害 青木が12秒90で大混戦制した 日本選手権の雪辱果たした

2023年06月26日 04:22

陸上

女子100メートル障害 青木が12秒90で大混戦制した 日本選手権の雪辱果たした
女子100m障害決勝、表彰台で笑顔を見せる(左から)寺田明日香、青木益未、福部真子(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 陸上の布勢スプリントが鳥取・ヤマタスポーツパーク陸上競技場で行われ、女子100メートル障害決勝は前日本記録保持者の青木益未(29=七十七銀行)が12秒90の好タイムで頂点に立った。男子100メートル決勝は昨年の世界選手権400メートルリレーメンバーの鈴木涼太(24=スズキ)が10秒17で制し、東京五輪代表の多田修平(27=住友電工)が10秒21の2位だった。男子110メートル障害では野本周成(27=愛媛陸協)が世界選手権参加標準記録を上回る13秒28の大会新記録で優勝した。
 女子100メートル障害は大混戦を青木が制した。追い風1.3メートルの好条件で序盤からリズムを刻み、中盤から抜け出した。準優勝だった日本選手権で惜敗した寺田、日本記録保持者の福部を抑え「このメンバーで勝ててうれしい」と喜んだ。両選手の予選の映像を見ながら「アラはないか必死に探した」という成果も出た。来月のアジア選手権(タイ)に向け「そこで(参加標準)記録が出れば日本で出すより自信になる」と語った。

 ≪多田 復活糸口の準V≫男子100メートルで多田は復活の糸口をつかむ準優勝だった。精神面の不調による休養を経て復帰2戦目。序盤のスピードは本調子ではなかったが、中盤以降をまとめて「吹っ切れた」。4~5月に2週間ほど走らず日本選手権も欠場。充電した様子で「世代交代と言われないように頑張りたい」と語った。2年前に同会場で日本記録9秒95を出した山縣は10秒34でB決勝1位。こちらも復活途上だが「喜んじゃいけないと思いつつ(組で)1位はうれしい」と話した。

 ≪鈴木は自己ベスト更新V≫男子100メートルを制した鈴木は、自信の深まるレース内容だった。強化した序盤の走りでトップに立ち、そのままフィニッシュ。自己ベストを0秒02更新し「スタートを変えてうまくはまった」とうなずいた。昨年の世界選手権400メートルリレーで2走を任されたが「自分の走りができなかった」と猛省。日本選手権王者の坂井(大阪ガス)と冬季期間から練習を積み「もっとストイックにならないとダメ」と意識改革した成果が実を結んだ。

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