新入幕・湘南乃海「背負うものが違う」声援を力に覚醒 関取昇進まで苦節9年も十両は3場所で通過

2023年06月26日 20:03

相撲

新入幕・湘南乃海「背負うものが違う」声援を力に覚醒 関取昇進まで苦節9年も十両は3場所で通過
部屋の土俵をバックに会見を行った新入幕の湘南乃海(左)と師匠の高田川親方(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 日本相撲協会は26日、大相撲名古屋場所(7月9日初日、愛知・ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表した。新入幕を果たした湘南乃海(25=高田川部屋)は、名古屋市港区の高田川部屋宿舎で会見を行った。
 初土俵から9年半かけての新入幕に「素直にうれしい」と喜びを表した。同時新入幕の伯桜鵬(19=宮城野部屋)と豪ノ山(25=武隈部屋)はそれぞれアマチュア相撲での実績を引っ提げて付け出しで入門。その2人とは対照的に、相撲経験なく中学卒業と同時に入門してから着実に力をつけてきた湘南乃海は「たたき上げとしての誇りを持ってしっかりやりたい。自分が頑張らなきゃいけないという気持ちになる」と気合を入れた。

 相撲未経験ながら入門時、既に1メートル92、143キロの体格を誇っていた大器。初土俵から2年半で幕下まで番付を上げ、そこから関取に昇進するまでは6年かかった。新十両だった今年初場所からは12勝、9勝、11勝と好成績を続けて3場所で通過。眠っていた才能が一気に開花した。その要因は精神面の変化。新十両昇進パーティーで多くのファンから応援の声を聞き「背負うものが違うなと思った」という。幕下時代に比べ、声援に応えたいという思いが強くなった。

 前日は、地元の神奈川県大磯町で激励パーティーが開かれた。「より気持ちが引き締まって、弱音は吐けないと思いました。もっと(ファンの期待を)背負い込んで戦わなければいけないなと思いました」。多くの応援を力に、次は年内に三役昇進という目標を掲げて幕内の土俵に臨んでいく。

 ◇湘南乃海 桃太郎(しょうなんのうみ・ももたろう)本名=谷松将人。1998年(平10)4月8日生まれ、神奈川県大磯町出身の25歳。大磯中を卒業と同時に高田川部屋に入門。14年春場所で初土俵。16年九州場所、18歳6カ月で幕下に昇進。そこから6年かけ、23年初場所で新十両。1メートル93、186キロ。

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