バスケ男子日本代表が台湾に快勝 富永が体勢崩しながら超絶3P「打った瞬間、入ると思った」

2023年07月08日 18:38

バスケット

バスケ男子日本代表が台湾に快勝 富永が体勢崩しながら超絶3P「打った瞬間、入ると思った」
<日本・台湾>第1クォーター、3ポイントを決める富永(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 W杯(8月25日開幕、日本、フィリピン、インドネシアの3カ国共催)に向けて合宿中の日本代表(世界ランク36位)が8日、浜松アリーナで台湾代表(同69位)と国際強化試合を行い、108―86で快勝した。昨年7月のアジア杯以来、約1年ぶりの代表戦となった富永啓生(22=米ネブラスカ大)が3点シュート5本中4本を決めるなど12得点の活躍。チームはきょう9日も台湾と対戦する。
 満員4210人の観衆を集めた会場がどよめいた。第1Q残り1分18秒。センターライン付近でボールを持った富永が相手に体をぶつけられて体勢を崩しながら左手1本でシュートを放ち、リングを射抜いた。「ファウルをもらいにいくイメージだったけど、笛が鳴らず前に誰もいなくて打つしかない状況だった」と苦肉の選択だったことも明かしつつも「打った瞬間、入ると思った」と強調。体に染みついた技術はバランスを崩した程度では揺るがなかった。

 昨年7月のアジア杯以来、約1年ぶりの代表戦。第1Q残り5分5秒から途中出場し、圧巻のプレーを見せた。第1Qだけで3本の3点シュートを成功。第3Qにも外から沈め、成功率は80%(5本中4本)を記録した。フリースローは全3本を外したが、12分38秒出場で12得点。3月8日のネブラスカ大のシーズン最終戦以来4カ月ぶりの公式戦で「ゲーム感が鈍っているところはあった」と言うが、ブランクを感じさせなかった。

 東京五輪に出場した3人制を除けば、国内の試合は1試合平均39・8得点で得点王に輝いた高校3年時の全国選手権以来だった。自らの希望で尊敬するステフィン・カリー(ウォリアーズ)と同じ背番号30を着用。「自分の好きな番号でプレーできるのはうれしい」と笑顔を見せ「フリースローを練習しないといけない」と冗談交じりで振り返った。チームとして47本中21本が決まり、成功率44・7%を記録した3点シュートはホーバス・ジャパンの生命線。和製カリーと称される富永の存在なくして、W杯での躍進はない。

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