宮沢美咲「凄いやる気出ます」道産子パワーで初V視界 首位と1打差に笑顔はじけた

2023年07月08日 04:41

ゴルフ

宮沢美咲「凄いやる気出ます」道産子パワーで初V視界 首位と1打差に笑顔はじけた
9番、ティーショットを放つ宮沢美咲(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアーミネベアミツミ・北海道新聞カップ ( 2023年7月7日    北海道・真駒内CC=6611ヤード、パー72 )】 6位から出たレギュラーツアー本格参戦1年目の宮沢美咲(20=HESTA大倉)が5バーディー、ボギーなしの67で回り、7アンダーで2位に浮上した。ツアー通算5勝の菊地絵理香(34=ミネベアミツミ)は69で首位をキープし、小祝さくら(25=ニトリ)は68で2位。北海道出身の3人が上位を独占した。3日目も再び3人が同組で回る珍しいケースとなった。
 “道産子3姉妹”末っ子の笑顔がはじけた。最終18番パー4。グリーン手前のラフから寄せきれず、ピンチを招くも宮沢は動じない。4メートルのフックラインを読み切ってガッツパー。ツアーでのベストスコアを1打更新する67をマークし、「パターが良かった」と満足げに話した。

 予選2日間は、同じ北海道出身の菊地、小祝と同組になり、「初めてメイン(の組)に自分が入ってて、しばらくびっくりしてました」と驚きを隠せなかった。レギュラーツアー本格参戦1年目で最高成績は11位。成長途上なだけに、経験を積んできた先輩たちのショットには脱帽した。「(2人は)ピン方向に飛んでいく。自分もグリーンには乗っているんですけど、だんだんとショットが悪いのかな?ってなる」。それでも堂々のプレーで、連日好スコアをマーク。3人での優勝争いが期待される展開に、「地元なので凄いやる気が出ます」と闘志を燃やした。

 北海道トークにも花が咲いた。「(小祝)さくらさんとはセイコーマートの話をした」。“セコマ”の愛称で知られる、道民にはなじみ深いコンビニエンスストアの話題で盛り上がったそうだ。

 優勝すれば、02年度生まれでは岩井ツインズに続く3人目。まだ○○世代が定着していないため、「(今までの世代は)宝石系できてないですか?そしたら、使われてないのはサファイアかルビーとか?」と控えめに提案する。今大会の開催コースは、中3、高2の時にジュニアの大会で優勝した思い出の地。そこで、ツアー初優勝となれば最高だ。

 ◇宮沢 美咲(みやざわ・みさき)2002年(平14)9月13日生まれ、北海道千歳市出身の20歳。青森山田札幌校卒。7歳でゴルフを始め、21年11月にプロテスト合格。昨年9月に下部ツアー、SkyレディースABC杯優勝。賞金ランク2位の資格で今季レギュラーツアー前半戦出場権を獲得した。ツアー最高成績は今年の富士フイルム・スタジオアリス女子の11位。好きな生き物は鳥と恐竜。1メートル60、60キロ。

 ≪絵理香納得の69≫菊地は5バーディー、2ボギーの69で回り、首位を堅守した。1番で1メートルのバーディーパットを沈めて流れに乗ると、前半2つ伸ばしてターン。18番はボギーを叩いたものの、アンダーでまとめ、「チャンスがなかなか入らなかったけど、いいゴルフができている」とうなずいた。自身含め北海道出身の小祝、宮沢が奮闘。「自分のことに必死過ぎるので、気づいたら同組の北海道3人みんないいゴルフができているなという感じ」と話した。

 ≪小祝怒濤の後半≫小祝は68をマークし、首位と1打差の2位につけた。前半はスコアを伸ばせずに苦戦するも、後半は11番から怒濤(どとう)の4連続バーディー。「後半に入ってパターが入ってくれるようになって良かった」と安堵(あんど)した。引っかけが多かったパターとショットをラウンド中に修正。「体全体で打つような意識にしたら良くなった」と話した。北海道出身3人での優勝争いに、「盛り上げられるように頑張りたい」と意気込んだ。

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