砂村光信氏 オールブラックスXV戦は複数ポジションこなせる選手見極めを W杯優勝目標なら全勝狙え

2023年07月08日 04:44

ラグビー

砂村光信氏 オールブラックスXV戦は複数ポジションこなせる選手見極めを W杯優勝目標なら全勝狙え
パス回しをするファカタヴァ(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 ラグビー日本代表は8日、W杯イヤー初戦となる「リポビタンDチャレンジカップ2023」のオールブラックス・フィフティーン(<XV>)第1戦(秩父宮)に臨む。元U―23日本代表監督で本紙評論家の砂村光信氏は、ロックに入ったアマト・ファカタヴァ(28=BR東京)ら新戦力に注目。本番では優勝を目標に掲げる日本代表に、国内5連戦の全勝を期待した。
 今回の23人を選んだジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)の意図を読み解くと、5人のノンキャップ選手を試すとともに、複数ポジションを、こなせる選手の見極めを行う思惑があるとみる。

 22番の小倉はFBではなくSO、23番の長田はCTBではなくWTBでプレーさせるのではないか。代表では21年7月以来の15番先発となる松島を含め、力量や適性を見極めることで、33人のW杯最終登録メンバーのポジション別の配分も固めていくことができる。

 5人のノンキャップ選手では、ロックに入ったファカタヴァに注目したい。所属のBR東京では、今季全16試合にFW第3列で先発。未知数のポジションとなるが、リアルロックのような体形で、モールの芯になれる。ロックの選手層は厚くないだけに、合宿での厳しい練習を乗り越えた成果を見せてほしい。

 福井は走力が魅力でボールをもらえるところにポジショニングできる天性のセンスがある。長田のプレーには落ち着きと安定感がある。ともに23歳。もっと伸びてほしい選手であるとともに、今回のW杯を経験することで、次回大会以降に現代表の文化を引き継いでほしい。

 オールブラックス昇格を狙う選手で構成される相手は、特にアタックで個人プレーに走るはず。日本は浦安合宿で鍛えたディフェンスの成果を見せたい。国内5連戦の相手は本番で当たるイングランドやアルゼンチンに比べれば格下。W杯本番で優勝を目標に掲げる以上は、全試合に完勝し、実現性があることを証明してもらいたい。(元U―23日本代表監督)

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