龍神NIPPON開幕10連勝 難敵オランダ撃破 最多17得点のエース石川「凄い」

2023年07月08日 04:45

バレーボール

龍神NIPPON開幕10連勝 難敵オランダ撃破 最多17得点のエース石川「凄い」
<日本・オランダ>力強いスパイクを放つ石川(C)FIVB Photo By 提供写真
 【バレーボール ネーションズリーグ 男子フィリピン大会第4日 ( 2023年7月7日    パサイ )】 1次リーグ首位を走る世界ランク6位の日本は同10位のオランダを3―1で下し、開幕10連勝を飾った。上位8カ国による決勝大会(19日開幕、ポーランド)進出を決めている日本は2セットを連取。第3セットは23―25で落としたが、第4セットを取り返した。石川祐希(27=ミラノ)がチーム最多の17得点を挙げるなどチームをけん引した。8日はイタリアと対戦する。
 世界最強国決定戦で、龍神NIPPONが開幕から無傷の10連勝を飾った。過去11勝18敗と大きく負け越していた難敵オランダを3―1で一蹴した。

 チーム最多の17得点を挙げたエースの石川は「10連勝できてハッピー。凄いことだと思う」と胸を張った。

 オランダのピアッツァ監督は、石川が所属しているイタリア1部リーグ、ミラノの指揮官でもある。師弟対決も制した日本の主将は満足そうだった。

 4日の中国戦は相手の高いブロックに苦しみながらもフルセットの末に勝利。開幕9連勝で決勝大会進出を決めた。中2日で臨むオランダ戦を前に石川は「パフォーマンスを高めて、残りの試合を戦いたい」と気を引き締めていた。しかし際立ったのは日本の強さ、選手層の厚さだった。

 この日は、左肩に不安を抱える左のエース西田がスタメンを外れた。代わって2試合ぶりに先発出場したオポジット宮浦が序盤で流れを引き寄せた。抜群の跳躍力を生かしたスパイク、サーブ、ブロックでチーム3位の12得点をマークした。

 第2セットには、予想外のアクシデントが起きた。アウトサイドヒッター高橋藍がレシーブした時にコートに突いた右手を気にするしぐさを見せ、第3セット開始時メンバーから外れた。しかし、代わりに入った富田がこのセットだけで4得点と活躍した。誰がコートに立っても強豪相手に十分に戦えることを証明した。

 1次リーグは残り2試合。昨年の世界選手権を制したイタリア、準優勝のポーランドという強豪との対戦が控える。石川は「チームの状態はいい。イタリア、ポーランドは強いチームだけど、勝てる」と力強く言い切った。

 ≪穴埋めた富田今大会初得点≫26歳のアウトサイドヒッター富田が今大会初得点を含む4得点を叩き出した。アクシデントに見舞われた高橋藍の穴を埋める活躍に「急きょああいう形で入ったけど、自分の役割を果たせたと思う。楽しんでやろうという気持ちで入った。それがコートの中で示せた」とうなずいた。次戦のイタリア戦に向けては「日本が世界のどの位置にいるか試される試合。チーム一丸となって戦いたい」と決意を示した。

 ≪ミドルブロッカー陣が躍動≫ミドルブロッカー陣が日本の攻撃に厚みをもたらした。山内はチーム2位の13得点、小野寺は6得点と躍動。ともにブロックで3得点を挙げた。小野寺は「ブロックでいい形で貢献できた。向こうがサーブでミスしていたのでブロックしやすかった」と振り返った。1次リーグ残り2試合に向けて「サーブとスパイクの精度は上げていかないといけない。イタリア、ポーランドと強豪が残っているので、気を引き締めていきたい」と反省も忘れなかった。

 ▽ネーションズリーグ 18年に新設された大会で、男女とも世界上位16カ国・地域が参加。1次リーグは各チームが3ラウンドで計12試合を行い、上位8カ国がファイナルラウンドに進む。ファイナルラウンドはトーナメントで、女子は13日から米テキサス州アーリントン、男子は19日からポーランド・グダニスクで開催される。前回優勝は女子はイタリア、男子がフランス。日本は女子7位、男子5位だった。

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