バスケ日本 台湾に快勝 富永啓生3点シュート4発躍動
2023年07月09日 05:05
バスケット
昨年7月のアジア杯以来、約1年ぶりの代表戦。第1Q残り5分5秒から途中出場し、圧巻のプレーを見せた。第1Qだけで3本の3点シュートを成功。第3Qにも外から沈め、成功率80%(5本中4本)を記録した。フリースローは全3本を外したが、12分38秒出場で12得点。3月8日のネブラスカ大のシーズン最終戦以来4カ月ぶりの公式戦で「ゲーム勘が鈍っているところはあった」と言うが、ブランクを感じさせなかった。
今オフは大学卒業を待たずにNBAのドラフト対象選手となる「アーリーエントリー」制度に申請。5月にはペーサーズの練習に参加し、最終的に大学で来季もプレーするため申請を取り下げた。NBA入りを目指し、ここ数年は肉体改造に着手。筋力トレに加え、1日5~6食で体重は1年で約10キロ増。体形が変化しても連日300~500本の3点シュートを放つことでシュートタッチをキープした。
東京五輪に出場した3人制を除けば、国内の試合は1試合平均39・8得点で得点王に輝いた高校3年時の全国選手権以来。尊敬するステフィン・カリー(ウォリアーズ)と同じ背番号30を自らの希望でつけ「自分の好きな番号でプレーできるのはうれしい」と実感を込めた。チームとして47本中21本が決まり、成功率44・7%を記録した3点シュートは日本の生命線。和製カリーと称される富永の存在なくして、W杯での躍進はない。
◇富永 啓生(とみなが・けいせい)2001年(平13)2月1日生まれ、愛知県出身の22歳。岩成台中―桜丘高を経て、19年に米レンジャー短大に進学。21年にネブラスカ大に編入した。3人制代表だった東京五輪は8試合で全選手中6位の通算55得点を記録した。5人制の日本代表は22年7月1日のW杯アジア予選オーストラリア戦でデビュー。「和製カリー」の異名を持つ。父は2メートル11の長身で98年世界選手権代表の啓之氏、母も元実業団選手。左利きのシューティングガード。身長1メートル88。
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