時疾風が陥落して即幕下優勝「負けてられない」十両経験者の意地見せた 序ノ口Vの安大翔は中学の後輩

2023年07月21日 16:23

相撲

時疾風が陥落して即幕下優勝「負けてられない」十両経験者の意地見せた 序ノ口Vの安大翔は中学の後輩
<大相撲名古屋場所13日目>栃清龍(左)を寄り倒しで破り、幕下優勝を決める時疾風(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所13日目 ( 2023年7月21日    愛知・ドルフィンズアリーナ )】 幕下全勝対決は、元十両で東幕下筆頭の時疾風(26=時津風部屋)が西54枚目の栃清龍(28=春日野部屋)を下して7戦全勝優勝を決めた。
 立ち合いすぐに右で前ミツを引くと、前に出ながら左も差して攻め続けて一気に寄り倒し。「負けてられないなと、一度(十両に)上がったプライドもあった」と関取経験者の圧倒的な強さを示した。

 勝ち越せば十両復帰が確実となる東幕下筆頭。ストレートで勝ち越しを決めた後も「ホッとしてはいたけど、どうせなら」と白星の上積みを目指した。「先場所は(十両)14枚目で後がない位置だったから、もっと上へ行けるように」。新十両場所で6勝して得た経験を糧に、今場所の全勝につなげた。

 この日、序ノ口で優勝を決めた安大翔(18=安治川部屋)は同じ宮城県栗原市出身で栗駒中の8年後輩にあたる。安大翔の優勝を見て「自分も頑張らないとな」と刺激になった。同一場所で同郷、同じ中学出身の力士が複数各段優勝という珍しい快挙に「いいですねー」と笑顔がはじけた。

 ◇時疾風 秀喜(ときはやて・ひでき)本名=冨栄(とみえ)秀喜。1996年(平8)8月25日生まれ、宮城県栗原市出身の26歳。小2から相撲を始め、宮城・小牛田農林高3年時に全国高校総体3位。東農大3年時に全日本大学選抜金沢大会8強、全日本選手権16強。4年時に全日本大学選抜宇和島大会8強、全日本大学選抜十和田大会3位、全国学生体重別無差別級8強。卒業後、時津風部屋に入門。19年春場所で初土俵。「時栄」のしこ名で同年名古屋場所で序二段優勝。22年春場所から「時疾風」に改名。23年夏場所で新十両。1メートル78、129キロ。得意は左四つ、寄り。

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