朝乃山が再出場で快勝「自分の人生、自分で決めたこと」中4日で決意の復帰…明かした思いとは

2023年07月21日 07:29

相撲

朝乃山が再出場で快勝「自分の人生、自分で決めたこと」中4日で決意の復帰…明かした思いとは
<名古屋場所12日目>すくい投げで翔猿(下)を破った朝乃山(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所12日目 ( 2023年7月20日    愛知・ドルフィンズアリーナ )】 東前頭4枚目の朝乃山(29=高砂部屋)が翔猿(31=追手風部屋)を破って5勝目を挙げた。左上腕二頭筋部分断裂で8日目から休場しており、5日ぶりの再出場を白星で飾った。
 立ち合いすぐに右を差し勝って左上手も引いて前に出ていくと、上手が切れてもかまわず前に圧力をかけ続けて右すくい投げ。「少し慌てたけど右を差せていたので」と盤石の攻めだった。

 左上腕を負傷した当初は「4週間の局所安静を要する」とされていたが、中4日で早くも復帰。「せっかくここまで番付を戻してきましたし、少しでも(番付の)枚数を下げないように、1勝でも2勝でも勝ちたい」と再出場への思いを明かした。

 再入幕から2場所目、ここから三役、そして大関への返り咲きを目指していく中で、立ち止まるわけにはいかなかった。得意の上手を引き付ける左腕は朝乃山の生命線でもあるため葛藤も。「出たい気持ちもあったけど、悪化したらどうしようという考えもあった。いろいろ悩みました」。完治するまで休むべきという意見があることも承知の上で「自分の人生、自分で決めたことなので」と覚悟を持って臨んだ。

 痛み止めは飲まず「土俵に上がれば痛みは忘れて後は気持ち」だったという。これで5勝4敗3休。勝ち越しの可能性も残して臨む残り3日へ「出場するからには来場所につなげていきたい」と最後まで戦い抜くことを誓った。

 今年に入ってから、休場をはさんで(初日から休場も含む)再出場した幕内力士は朝乃山で5人目。初場所の豊昇龍、夏場所の高安、琴勝峰、今場所の霧島と全員が再出場の日に白星を挙げた。

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