【丸山茂樹メジャー基準】土俵際にいるところが松山の才能、凄さ

2023年07月21日 16:09

ゴルフ

【丸山茂樹メジャー基準】土俵際にいるところが松山の才能、凄さ
<全英オープン・第1ラウンド>18番、ティーショットを放つ松山英樹(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 ロイヤルリバプールGCは落とし穴が多いコースです。僕自身ラウンドしたことがありますし、14年の全英オープンではラウンド解説を務めていたのでよく分かっています。
 入りそうな場所にバンカーがあり、グリーンの周りが短く刈り込まれ、少し外れただけで転がり落ちる。グリーンはアンジュレーションが読みづらい。全英開催コースの中でも難易度が高い方だと思います。その上、距離が長くなって、タフさが増していますね。

 初日は好天に恵まれ、全英にしては比較的穏やかなコンディションでした。その中で耐えてスコアをつくった選手が上位に顔を出しました。

 残り3日間も好天が続けば2桁アンダーも行くでしょうが、一転して天候が大きく崩れたらトップのスコアを死守しただけで優勝に届くかも知れない。初日に好スコアを出したアドバンテージは小さくないと思いますよ。

 松山は背中に痛みがあったようですが、スイングの切れには大きな影響はなさそうでした。序盤のパーセーブで流れを作り、3メートルくらいのパーパットをしっかり決めて、6~7メートルのバーディーパットが入ったことで、うまくつながりました。

 ショットには満足していないと思いますが、パットが良かったのでスコアをまとめることができました。ゴルフの内容自体は中島の方が良かったかも知れないけど、スコアをまとめて、土俵際にいるところが松山の才能、凄さだと思います。

 中島はショットのバランスが非常に良かったですね。バンカーに入れてボギーにしたホールもありましたが、バンカーに入るか、入らないか本当に紙一重でした。それ以外はほとんど不安材料がなかった。ピンチの局面での情報収集能力、冷静な判断力も備わっていますね。(プロゴルファー)

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