序ノ口・安大翔がデビュー場所で安治川部屋初の各段優勝 将来は「親方の番付を越したい」

2023年07月21日 12:22

相撲

 【大相撲名古屋場所13日目 ( 2023年7月21日    愛知・ドルフィンズアリーナ )】 序ノ口ただ一人全勝の安大翔(18=安治川部屋)が1敗の優富士(15=伊勢ケ浜部屋)を下して7戦全勝で優勝を決めた。
 立ち合い踏み込んで相手をはじき飛ばしてわずか2発で圧勝。青森・三本木農業高で活躍した実力者が、圧倒的な強さで序ノ口デビューの場所を優勝で飾った。「ホッとしました。初めての場所だったので優勝したいという気持ちがありました」と喜びをかみしめた。

 優勝に大きく近づいたのは、6番相撲の櫻井(26=鳴戸部屋)との一番。事実上の優勝決定戦でもあり「(今日より)あの時の方がヤバかった」と緊張感もあった。幕下経験者を相手に突き放して真っ向から勝負。本来は左四つを得意とするが「どんどん前に出る相撲を意識した」と快勝だった。

 元関脇・安美錦の安治川親方が昨年12月に興した安治川部屋から初の各段優勝力士誕生。「これを一つのステップとして、目標は3場所で幕下に上がること」と来場所以降の大勝ちも見据えた。

 将来的には「横綱になります。親方の番付を越したい」。大きな夢を描き、憧れの師匠を超えることを誓った。

 ◇安大翔 大和(あんおおしょう・やまと)本名=鈴木大和。2005年(平17)3月2日生まれ、宮城県栗原市出身の18歳。小3から栗原トレーニングセンターで相撲を始め、栗駒中2年時に全中団体戦8強。青森・三本木農業高(現・三本木農業恵拓高)2年時に全国高校金沢大会8強。3年時に東北大会優勝、全国選抜宇佐大会8強、国体32強。卒業後、安治川部屋に入門。今年夏場所で初土俵。1メートル75、153キロ。

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