30歳・小城ノ正が入門15年目で初の序二段優勝 もう一人の全勝・春山は若碇に敗れてプロ初黒星

2023年07月21日 13:17

相撲

 【大相撲名古屋場所13日目 ( 2023年7月21日    愛知・ドルフィンズアリーナ )】 序二段の全勝対決は、西38枚目の小城ノ正(30=出羽海部屋)が愛媛・野村高出身の風佑城(18=押尾川部屋)を押し倒しで下した。
 押し合いから先に相手に引かせてどんどん前に出ていって押し倒し。「勝っても負けても突き押しを貫いていきたい。押しに徹して自分の相撲を取ろうと思った」と会心の内容で7戦全勝とした。

 09年春場所で初土俵を踏み、12年春場所では三段目で全勝して優勝決定戦に進出。15年初場所では6戦全勝で勝てば優勝の一番に臨んだこともある。しかし2度とも敗れ、あと一歩のところで各段優勝は逃していた。「1回ぐらいは師匠の前で全勝して良いところを見せたい」。師匠の出羽海親方(元幕内・小城ノ花)が担当部長を務める名古屋場所で好成績を残した。

 力士生活15年目の30歳。約10年前には変形性膝関節症の手術を受けており、今でも左膝は「良くもなく悪くもなく」の状態だという。十分な稽古もなかなかできない中「部屋の若い子に負けないように。部屋の子のお手本になるように」とコツコツ努力を重ねてきた。

 この後の取組で、もう一人全勝だった東序二段15枚目の春山(23=尾上部屋)が、東三段目86枚目で全勝の若碇(18=伊勢ノ海部屋)に敗れてプロ初黒星。小城ノ正の序二段優勝が決まった。

 小城ノ正は、春山が敗れる前に「決定戦もやりたいので楽しみ」と話していたが、予想外の形で人生初の各段優勝が決まった。

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