日本のエース玉井陸斗が五輪代表内定へ 高飛び込み準決勝をヒヤヒヤの7位通過

2023年07月21日 17:20

飛び込み

日本のエース玉井陸斗が五輪代表内定へ 高飛び込み準決勝をヒヤヒヤの7位通過
<世界水泳 第8日目 男子高飛び込み 準決勝>決勝進出し、パリ五輪内定を決めた玉井(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【水泳世界選手権第8日 ( 2023年7月21日    福岡 )】 男子高飛び込み準決勝が行われ、前回大会銀メダルの玉井陸斗(16=JSS宝塚)が427・70点で7位。上位12人による22日の決勝に進出し、来夏のパリ五輪代表に事実上決まった。決勝で演技すれば日本水連の定める条件をクリアして内定する。
 18人中7番目に登場。最初の2本は水しぶきの上がらないノースプラッシュを決めた。最高の滑り出しを見せ2本目を終えて首位に立ったが、3、4本目は入水が大きく乱れる失敗で11位に後退。5本目も順位を上げられなかった。最終6本目は得意の5255B(後ろ宙返り2回半2回半ひねりえび型)。失敗すれば敗退の可能性もある緊迫した状況で、この日の自身最高タイとなる86・40点をマークした。

 11歳で本格的に10メートル台からの練習を開始。高難易率109C(前宙返り4回半抱え型)を1回目の挑戦で成功して、周囲の度肝を抜いた。約9カ月後の日本屋内選手権でシニアデビューして史上最年少優勝。東京五輪7位入賞、昨夏の世界選手権銀メダルと着実にステップを踏み「次こそは金メダルを獲る」と今大会を迎えた。予選は失敗ジャンプを重ねて12位通過。約2時間半後の準決勝も安定感を欠いたが、得点は決勝には持ち越されない。気持ちを切り替えて、日本飛び込み界史上初の金メダルに決勝に挑む。

 ◇玉井 陸斗(たまい・りくと)2006年(平18)9月11日生まれ、兵庫県宝塚市出身の16歳。3歳で水泳を始め、小学1年から飛び込みに取り組む。神戸市・須磨学園高に在学中。シニアデビューとなった19年4月の日本室内選手権の高飛び込みを史上最年少の12歳7カ月10日で制した。同9月の日本選手権も優勝。JSS宝塚所属で、小学5年時から五輪6度出場のレジェンド寺内健と一緒に練習する。好きな食べ物は牛タン。身長1メートル60、体重55キロ。

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