元幕内・千代の国が引退 年寄「佐ノ山」襲名で九重部屋付き親方に

2023年07月21日 16:38

相撲

元幕内・千代の国が引退 年寄「佐ノ山」襲名で九重部屋付き親方に
千代の国 Photo By スポニチ
 日本相撲協会は21日、元幕内・千代の国(33=九重部屋)が現役を引退し、年寄「佐ノ山」を襲名したと発表した。千代の国は今場所、西幕下5枚目で初日から休場していた。
 06年夏場所で初土俵を踏んだ千代の国は、12年初場所で新入幕を果たすも、その場所で右肩関節脱臼のケガを負う。その後は左大腿(だいたい)二頭筋損傷、右踵骨骨折、両膝半月板損傷などで休場を繰り返し、三段目28枚目まで番付を下げた。

 15年春場所で復帰し、三段目優勝と十両優勝を含む8場所連続の勝ち越しで16年名古屋場所で再入幕。17年夏場所で鶴竜から初金星を挙げ、18年夏場所では初めての三賞を獲得した。幕内に2年半定着したが、19年初場所で左膝複合靱帯を損傷。再び幕下まで転落し、2度の幕下優勝と十両優勝を果たし、20年11月場所で5度目の再入幕。その場所で10勝を挙げて敢闘賞を受賞した。その後も肋骨の骨折、三角筋の損傷など度重なるケガに悩まされた。

 夏場所、初日から9連敗した後に「両膝半月板損傷、左変形性膝関節症」で休場。3年ぶりの幕下転落が決まり、そのまま相撲を取ることなく土俵を去った。

 ◇千代の国 憲輝(ちよのくに・としき)本名=澤田憲輝。1990年(平2)7月10日生まれ、三重県伊賀市出身の33歳。中学卒業後に九重部屋に入門し、06年夏場所で初土俵。11年名古屋場所で新十両。12年初場所で新入幕。通算成績539勝452敗180休。幕内在位34場所。幕内成績199勝216敗95休。十両優勝3回。敢闘賞2回。金星1個。1メートル82、150キロ。兄・澤田賢澄さんは同じ九重部屋の元幕下力士で、Netflixのドラマ「サンクチュアリ―聖域―」に猿谷役で出演。

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