大原洋人 念願の結婚&長女誕生後初タイトル「2人に見せたかった」サーフィンBonsoy千葉一宮OP

2023年07月25日 17:00

サーフィン

大原洋人 念願の結婚&長女誕生後初タイトル「2人に見せたかった」サーフィンBonsoy千葉一宮OP
<サーフィンBonsoy千葉一宮オープン最終日>地元開催でもある大会で優勝し、愛娘の瑛愛(えま)ちゃんを抱いて喜びを爆発させる大原洋人 Photo By スポニチ
 【サーフィンBonsoy千葉一宮オープン最終日 ( 2023年7月25日    千葉県一宮町・釣ケ崎海岸 )】 男子決勝は東京五輪代表で地元出身の大原洋人(26)が計11・00点(5・75+5・25)で優勝した。プロツアーのクオリファイングシリーズ(QS)では18年8月以来5年ぶり、大会としても20年11月のジャパンオープン以来の優勝に、「アイ・アム・キング・オブ・シダシタ!(志田下=会場のスポット名)」とおどけながらも喜びに浸った。
 鈴木仁との決勝は35分間で相手の3分の1以下となる3本の試技しか行わなかったが、腰~胸サイズの波を厳選してとらえ、3本とも5点台をマーク。地元出身ならではの選球眼ならぬ“選波眼”で接戦を制し、「こう乗れたな、とか思う部分はあったが、それでも勝てる点数が出せたのは良かった」とほっと胸をなで下ろした。

 実は大会第3日の競技前の練習中に、前足となる左足親指を捻挫。「試合に出られないくらい痛かった」という。棄権する選択肢もあったが、治療やアイシングを施し、「その時々で必要なことをやって、勝ち進むことが大事」と割り切った。得意とするエアーを自重するなど、「やりたいことを振り絞れる状態ではなかった」というが、0・01点でも相手を上回るオトナのサーフィンで、見事に栄冠を手に入れた。

 どうしても勝ちたい理由があった。東京五輪直前の21年7月に結婚し、同年12月末には第1子となる長女・瑛愛(えま)ちゃんが誕生。しかし家族を持った後は上位まで進出しても、頂点には届いていなかった。遠方の大会にも同行してサポートしてくれる愛妻と愛娘の前で早く優勝したい一心で今大会に臨み、ついに念願をかなえた。決勝後、波打ち際まで駆け付けてくれた瑛愛ちゃんを抱きかかえ、「やりたいと思っていた。子供が生まれてから、出るたびに優勝したい、2人に優勝を見せたい気持ちが凄く強かった」と感無量の表情を浮かべた。

 優勝賞金の使い道については「最初は自分がほしいものを買おうと思ったけど、家族とおいしいものを食べて、どこかに連れて行きたい」と話したが、しばらくは封印だ。喜びもつかの間、今夜には日本を発ち、今月29日に開幕するUSオープン(米カリフォルニア州ハンティントンビーチ)に出場する。プロ最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)の登竜門となる一戦に向け、「一から集中し直して、CTに入れるように頑張る」と言葉に力を込めた。

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