バスケット日本代表 スロベニアに完敗 3ポイント決まらず速攻食らう悪循環

2023年08月20日 05:20

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バスケット日本代表 スロベニアに完敗 3ポイント決まらず速攻食らう悪循環
<日本・スロベニア>1Q、競り合う日本代表・河村(左)とスロベニア代表・ドンチッチ(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 【国際強化試合   日本68ー103スロベニア ( 2023年8月19日    東京・有明アリーナ )】 25日開幕のW杯前最後の強化試合で世界ランク7位の強豪スロベニアと対戦した同36位の日本は68―103で完敗した。右足首捻挫の渡辺雄太(28=サンズ)が欠場する中、35点差をつけられた。相手エースのルカ・ドンチッチ(24=マーベリックス)に23得点、7アシストを許した。生命線の3点シュートは46本中10本しか決まらず、成功率21・7%に低迷。外からの精度アップという課題が浮き彫りになった。
 外から決まらなければ、話にならない。日本はスロベニアを10本上回る46本の3点シュートを放ちながら、成功は相手の12本を下回る10本だけ。5本を沈めた第1Qは5点差と食らいついたが、成功率が下がった第2Q以降はリードを広げられた。本番前最後の強化試合で大敗し、ホーバス監督は「このバスケスタイルではシュートが入らないと大変。修正するために、今週は1人ずつ練習中にいろいろと話したい」と語った。

 ホーバス監督が女子日本代表を率いて銀メダルを獲得した東京五輪では、3点シュート成功率が出場12チームでトップの38・4%を記録。男子の監督に就任後も40%を目標に掲げてきたが、この日の成功率は21・7%に沈んだ。15日のアンゴラ戦、17日のフランス戦も20%台。シュートが決まらなければ、セットした状態から守備が始められずに速攻を食らう悪循環にも陥る。

 世界で勝つには前線からの激しい守備が不可欠で、体力消耗もシュート精度低下の一因だが、富樫主将は「それを言い訳にしたら何も始まらない。日本は世界で一番練習をしている。個々が自信を持って打つことが大事」と力を込めた。故障明けの河村、ホーキンソンは、本番までに状態が上がることが期待でき、右足首捻挫で離脱中の渡辺も初戦に間に合う見通し。ホーバス監督は「目標は変わっていない。アジアの1位になる。私たちは信じています」と切り替えた。開幕まで己を信じてシュートを打ち切るメンタルを整える。

 ≪渡辺、背水の陣≫
 試合後の壮行会で、渡辺が代表引退を懸けてW杯に臨むことを改めて宣言した。1万3000人超の前で「パリ五輪に行けなかったら代表活動は最後にしようと思っています。代表のユニホームを着てもっと長い間プレーしたい。沖縄で皆さんの力を貸してください」と呼びかけた。アジア最上位になれば来夏のパリ五輪出場権を獲得。下位に沈めば、来年7月2~7日の五輪世界最終予選出場権を逃し、パリ五輪出場の道が断たれる可能性もある。

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