【世界陸上】三浦龍司&青木涼真 男子3000メートル障害、日本人20年ぶり決勝へ

2023年08月20日 05:00

陸上

【世界陸上】三浦龍司&青木涼真 男子3000メートル障害、日本人20年ぶり決勝へ
男子3000メートル障害予選 水濠を越える三浦龍司(手前左) Photo By 共同
 【陸上・世界選手権第1日 ( 2023年8月19日    ハンガリー・ブダペスト )】 陸上の世界選手権がハンガリー・ブダペストで開幕し、男子3000メートル障害予選で東京五輪7位入賞の三浦龍司(21=順大)が8分18秒73で3組4位に入り、1組5位の青木涼真(26=ホンダ)とともに22日の決勝に進んだ。同種目の日本勢の決勝進出は03年の岩水嘉孝以来、20年ぶり。雷雲接近などで開始が2時間遅れた男子20キロ競歩では3連覇を狙った山西利和(27=愛知製鋼)が24位に沈むなど、日本勢は3大会ぶりのメダルなしに終わった。
 1年前の悔しさを晴らすとともに、目標とする表彰台へと弾みをつけた。自身2度目の世界選手権で予選3組に登場した三浦は、序盤から積極的にレースを展開。世界記録保持者ギルマ(エチオピア)らの後方につけて3、4番手で走り、最後は体力を温存して4位でフィニッシュした。

 「(予選は)一番の難所で緊張感はあった。無駄な体力を使わないように、リズムに乗るというのは意識した。とにかく決勝に残ることに集中した」

 一昨年の東京五輪で7位となったが、初出場だった昨年の世界選手権はまさかの予選落ち。同じ轍(てつ)は踏まないように戦況を見極め、メダルの懸かるファイナルへと力を残した。

 今季はダイヤモンドリーグ・パリ大会で自身の日本記録を更新して2位。世界で経験を積み「国内と違うストレスへの対応が早くなった。良い意味での慣れがある」と語る。自信を深めるとともに、今大会前には約2週間、長野・湯ノ丸で高地合宿を実施。「体を動かしてもゆとりがある」という状態の良さを発揮した。

 同種目で日本勢が決勝へと進むのは、03年の岩水嘉孝以来、20年ぶりとなった。ただ、ここで満足することはない。「(青木と)2人で臨めることで心強い。表彰台、メダルを狙えるようなクレバーな走りをしたい」。高みを目指し、本当の勝負に挑む。

 ≪青木、驚異的な追い上げ≫
 青木は2度目の挑戦で初めて決勝進出を成し遂げ「通過点として安心している」と喜んだ。5着以内が予選を通過できる条件下、圏外での走りを強いられた。「半分は大丈夫かな、半分はワクワクした気持ち」で迎えた残り1周で驚異的な追い上げを見せた。ゴール目前で5番目の選手をかわし「うまくはまった」と胸を張った。決勝へ「全く未知。ここから上は少しずつ(順位を)刻んでいくことになる。12位ぐらいを目標にしている」と謙虚に話した。

おすすめテーマ

2023年08月20日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム