【世界陸上】田中希実は1500mで決勝届かず「自分の走りをさせてもらえなかった。弱さが出た」

2023年08月21日 00:10

陸上

【世界陸上】田中希実は1500mで決勝届かず「自分の走りをさせてもらえなかった。弱さが出た」
女子1500メートル予選 力走する田中希実(中央) Photo By 共同
 【陸上・世界選手権第2日 ( 2023年8月20日    ハンガリー・ブダペスト )】 女子1500メートルの日本記録保持者、田中希実(ニューバランス)は、世界選手権でこの種目で日本初となる決勝には届かなかった。準決勝1組で最下位の12位に沈み、決勝進出ラインの6位以内に入れなかった。
 スタートからスローペースの中で中団に位置したが、ラスト1周で一気にペースが上がる中、本来のキレは見られず。4分6秒71と予選よりもタイムを落とした。「自分のしたい走りをできなかったというか、させてもらえなかった。着順争いのレースになると、弱さが出てきてしまったというか、位置取りの下手さだったり、思い切って行くという部分ができずに。ぶらさがっていくというよりは、自分から仕掛けようとしたんですけど。仕掛けるタイミングも向こう(相手)の方が速かった部分で、そこの時点で自分の走りはできていなかったなと思います」と語った。

 前日(19日)の予選は、「タイムを意識してなかった」としながも、今季自己ベストの4分4秒36の6位で突破。それでも、前半から積極的に出るか、後半勝負に徹するか迷いがあったレースだった。「地力があるけど、その出し方が分からない状態が続いている」。中途半端な内容を反省し「明日に向けて修正して、狙いを定めたい」と勝負の準決勝へ作戦を練っていたが、積極的な走りはできなかった。

 昨年は800、1500、5000メートルと異例の3種目に挑戦。目の前のことで精いっぱいで「イライラの方が強かった」と心境を振り返る。5000メートルとの2種目に絞った今年は、6月に行ったケニア合宿、大会直前の長野県内での高地合宿を消化し、レベルアップ。23日の5000メートル予選で、1500メートルの悔しさを晴らす。「今回は2種目で決勝に残りたいという気持ちが強かった。残り5000メートルが残っている分、全身全霊をかけて頑張っていかないといけない。決勝に残って、今度こそ勝負をしたいなと思います」と前を向いた。

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