【ラグビーW杯】番狂わせ!フィジーがオーストラリア撃破 優勝2度の強豪から69年ぶり勝利

2023年09月18日 02:45

ラグビー

【ラグビーW杯】番狂わせ!フィジーがオーストラリア撃破 優勝2度の強豪から69年ぶり勝利
後半、フィジーのトゥイソバがトライを決める(AP) Photo By AP
 【ラグビーW杯フランス大会1次リーグC組   フィジー22―15オーストラリア ( 2023年9月17日    サンテティエンヌ )】 世界ランキング9位のフィジーが同7位のオーストラリアを22―15で破り、今大会初勝利を挙げた。フィジーが優勝2回のオーストラリアを下すのは、1954年の対戦以来、69年ぶり3度目。W杯では6度目の対戦で初勝利を挙げ、今大会初の番狂わせを起こした。 【試合速報(結果)
 大会直前のテストマッチでイングランドから史上初めて勝利を収め、初戦ではウェールズに26―32で敗れたものの、近年勢いを見せていたフィジー。試合は開始3分にPGで先に失点も、同12分にSHクルボリのショットで同点に。その後も接点で圧力を掛けてペナルティーを引き出すと、手堅く3点を重ね、ノートライながら前半を12―8で終えた。

 後半は開始3分、ハイパントキックがピッチに跳ねたボールをCTBトゥイソバが首尾よく捕球し、そのまま30メートルを走りきってチーム初トライ。その後は自陣に釘付けになる時間帯が増えたものの、再三のピンチでジャッカルを決めて脱出。同28分には1トライ1ゴールを返されたが、7点のリードを最後まで守り切った。

 国技となっている7人制ラグビーでは16年リオ五輪、21年東京五輪と2大会連続で金メダルを獲得したフィジーは、太平洋諸国一の人材の宝庫。ただ有望選手の多くが十代のうちにニュージーランドや欧州に流れるため、同国代表自体の強化は一進一退を繰り返していた。
 その流れを変えたのが、最後の代表戦出場から3年以上経過した選手が、出生国やルーツを持つ別の国の代表に一度限り変更できることになった現行の代表資格規定。さらに昨年からは「フィジアン・ドゥルア」としてスーパーラグビーに参戦。代表クラスの選手を集めて国際レベルの試合を経験し、一気に強化が進んだ。

 19年の日本大会では釜石でウルグアイに敗れるなど、番狂わせの引き立て役となっていたフィジー。4年間で大きな進化を遂げ、87年、07年大会以来の8強入りに前進した。

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