アメフト京大 5年ぶりの開幕2連勝 「薄氷」1点差で神戸大との「国立決戦」制す

2023年09月17日 15:56

アメフト

アメフト京大 5年ぶりの開幕2連勝 「薄氷」1点差で神戸大との「国立決戦」制す
<神戸大・京大>2TDパスキャッチと活躍した京大WR上田 Photo By スポニチ
 【関西学生アメリカンフットボール1部リーグ   京大28ー27神戸大 ( 2023年9月17日    王子スタジアム )】 京大サイドラインは祈るしかなかった。勝敗の行方が第4Qにもつれこんだ国立決戦。10分19秒にTDを許し1点差となって、神戸大はTFPの選択を迫られた。キックで同点を狙うか、2点コンバージョンで一気に逆転するか。「あの選択? やっぱり勝ちたいですよね」。京大・藤田智ヘッドコーチが相手の心情を思いやったように、神戸大も「決着」のフィナーレを選んだ。京大ディフェンスが死力のディフェンスで食い止め、2018年シーズン以来となる開幕2連勝を1点差で決めた。
 「(最初に)2つ拾えたのは、大きいですね。展開次第では(勝敗が)どうなるか分からなかった。選手の頑張りはもちろん、運もありました」

 指揮官は謙虚に好スタートを喜んだ。QB泉岳斗主将(4年)が大車輪の働きを見せるオフェンスでは、WR上田大希(3年)が2本のパスキャッチ。1本目は4人のディフェンスに囲まれながら63ヤードを疾走し、2本目はタックルで完全に身体を止められた後で、反転してエンドゾーンまで走り込んだ。

 「今年のオフェンスは最後まで足をかく、ということをテーマにやってきた。それが出せたと思う」

 兵庫・須磨学園高ではバドミントン部に所属していたレシーバー。「日本一を目指せる集団」を志し、アメフト部の門を叩いた。ハードルの高いコンタクトプレーを克服し、昨年からレギュラー。「フットワークはバドミントンをやっていたことが生きてます」と目尻を下げる。

 絶対的な泉のランに続く京大オフェンスの武器。上位3強と激突する後半戦へ向け、静かに、そして確実に、ギャングスターズが力をつけている。

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