御嶽海、恩返し白星 稽古仲間186キロ碧山と3年半ぶり対戦で押し出し

2023年09月17日 04:33

相撲

御嶽海、恩返し白星 稽古仲間186キロ碧山と3年半ぶり対戦で押し出し
碧山(左)を押し出しで破る御嶽海(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所7日目 ( 2023年9月16日    両国国技館 )】 平幕の御嶽海が碧山を押し出して5勝目とした。元大関は前頭西13枚目だった16年春場所以来の前頭2桁の番付で取り、20年春場所以来の対戦となった稽古仲間の先輩へ“恩返し”の白星となった。1敗は平幕の高安と熱海富士の2人だけとなり、2敗で大関・貴景勝、霧島、御嶽海ら8人が追う展開となった。
 3年半ぶりの対戦に感謝の思いを抱いてぶつかった。立ち合いから碧山の突き10発を受け止めた。一歩として下がらず、弓なりに耐えると、御嶽海は満を持して前へ出た。

 「あの突きと稽古できて、前へ出る相撲を取れている恩返しとして勝ちたいのもありましたし、稽古相手になってくれて感謝しています」

 同じ出羽海一門の碧山とは稽古仲間。特に昨年秋場所、大関陥落前は出稽古で通った。186キロあり、腰の重い碧山は最高の稽古相手だった。

 前日の疲れも感じさせなかった。同体取り直しの一番にも物言いがついて協議の結果、敗れた6日目。「昨日、15戦15勝したくらいの勢いだった。(疲れは)ゼロじゃない。30歳だから」と苦笑いだが、7年半ぶりに前頭2桁で相撲を取る今場所、優勝3度の元大関の存在感は大きい。

 中日は1敗の高安と対戦する。「そうくる?早くない?中日でしょ」。軽口が波に乗った証拠か。御嶽海が優勝戦線の主役をうかがっている。

おすすめテーマ

2023年09月17日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム