ふくらはぎの「筋肉がない」とどうなる?

2023年10月20日 09:00

ふくらはぎの「筋肉がない」とどうなる?
ふくらはぎは、第二の心臓と言われるほど大事な部位です。このふくらはぎの筋肉量が少ない場合どのようなことが起こるのでしょうか? ふくらはぎに筋肉がないと細く見えて良さそうですが……実際のところどうなのでしょう。トレーナーさ […]

ふくらはぎは、第二の心臓と言われるほど大事な部位です。このふくらはぎの筋肉量が少ない場合どのようなことが起こるのでしょうか? ふくらはぎに筋肉がないと細く見えて良さそうですが……実際のところどうなのでしょう。トレーナーさんに聞いてみました。

ふくらはぎの筋肉がないと、どうなる?

ふくらはぎには、

  • ひふく筋
  • ヒラメ筋
  • 後脛骨筋(こうけいこつきん)
  • 長趾屈筋(ちょうしくっきん)
  • 長母趾屈筋(ちょうぼしくっきん)

と5つの筋肉があります。それぞれの筋肉に役割はありますが、代表的なのが、心臓に血液を送るためのポンプ作用です。全身の血流は心臓のポンプ作用で循環していますが、心臓から遠い下腿部に流れた血液は、ふくらはぎの筋肉の助けがあって、全身に血液を巡らすことができます。

ふくらはぎ

そのため、ふくらはぎの筋肉が弱いと、身体に血液を巡らせることができなくなり、浮腫みなどの症状が出てきます。

また後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋は足底のアーチを安定させるためにも大事な役割を担っています。これらの筋肉の機能が低下すると、足のアーチを保持できなくなり、歩行トラブルなどの原因につながります。

ふくらはぎを鍛えるメリット

血液の循環が良くなる

先述した通り、ふくらはぎは筋肉は第2の心臓と言われるほど大事な部位です。ふくらはぎを鍛えることによって筋肉のポンプ作用により、全身の血流が良くなり、

  • 浮腫の改善
  • 疲労物質が溜まりにくくなり、足の疲労改善

にも繋がります。

パフォーマンスが向上する

ふくらはぎの筋肉は、足の機能に大きく関与します。身体の中で唯一地面と接している足が不安定になれば、全体のバランスが崩れ、身体が上手に機能しなくなります。

逆に、ふくらはぎの筋肉をしっかりと鍛えることによって、足部の安定性が向上し、パフォーマンスの向上に繋がります。

転倒を防止できる

高齢者の転倒の原因として、ふくらはぎの筋力不足が挙げられます。ふくらはぎを鍛えることによって、足部のバランスが安定して、転倒予防にも繋がります。

監修者プロフィール

なか整形外科京都西院 リハビリテーションクリニック
李 滝二

なか整形外科京都西院 リハビリテーションクリニック 李 滝二

理学療法士免許取得後、スポーツ整形外科で勤務。バレーボールVリーグ(サントリーサンバーズ)のトレーナーも務める。プロスポーツ選手のトレーニング、一般の方のボディメイクなど、幅広く活動している。

<Edit:編集部>

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