【秋巡業桜井場所】「相撲発祥の地」で横綱が始動。2場所連続休場中の照ノ富士が若元春と三番稽古

2023年10月20日 18:08

相撲

【秋巡業桜井場所】「相撲発祥の地」で横綱が始動。2場所連続休場中の照ノ富士が若元春と三番稽古
若元春と三番稽古を行う照ノ富士  Photo By スポニチ
 大相撲秋巡業は20日、奈良県桜井市で行われ、2場所連続休場中の横綱・照ノ富士(31=伊勢ケ浜部屋)が今巡業で初めて申し合い稽古に参加。関脇・若元春(30=荒汐部屋)と6番連続で取って全勝だった。
 照ノ富士は両ヒザにバンテージを巻いて土俵に姿を見せると、ストレッチで体を入念にほぐすと十両のぶつかり稽古で土俵に上がった。横綱は九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)で新入幕が濃厚な十両・狼雅に胸を出し、スタミナ切れの相手に「足出せ」「下から」など叱咤(しった)。

 幕内の申し合いでは豪ノ山を呼び寄せ、押す姿勢などをアドバイスした。そして大関・貴景勝の稽古が終わると、若元春を指名し三番稽古を実施。左四つ得意の相手に対し、あっさりと右差し左上手の体勢を作り、慎重に前に出た。13日の西尾(愛知県)巡業から秋巡業に合流。ぶつかり稽古で胸を出したことはあったが、関取相手に相撲を取るのは名古屋場所以来となる。

 桜井市は、かつて当麻蹶速と野見宿禰が天覧相撲を取ったとされる相撲神社が会場から車で10分の場所にあり、「相撲発祥の地」と言われている。この日も会場の前には当麻蹶速と野見宿禰の幟が掲げられ、第73代横綱の照ノ富士も幟をバックに記念写真に収まった。横綱は取材には応じなかったが、若元春は「きょうはボコボコにされましたけど勉強になりました。一番追うごとに調子も重みも上がってきた。捕まえるスピード、捕まえてからの圧力のかけ方がすごい。そう簡単にはいかないです」と感想を口にした。

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