尾関彩美悠「100点」の滑り出し 17番“モンスターパー3”で首位発進「やっぱり優勝したい」

2023年10月20日 04:40

ゴルフ

尾関彩美悠「100点」の滑り出し 17番“モンスターパー3”で首位発進「やっぱり優勝したい」
3番、ティーショットを放つ尾関彩美悠(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフ NOBUTA GROUP マスターズGCレディース第1日 ( 2023年10月19日    兵庫県・マスターズGC=6495ヤード、パー72 )】 秋のビッグトーナメントが開幕し、ツアー1勝の尾関彩美悠(あみゆ、20=JFEスチール)が7バーディー、2ボギーの67をマークし、5アンダーで自身初の首位発進を決めた。203ヤードに延びた17番の“モンスターパー3”を攻略して「100点」の滑り出し。初優勝した昨年9月の住友生命レディース東海クラシックに続く、通算2勝目を狙う。
 
 左から右に流れる秋風を肌に感じ、尾関は「全く同じだ」と思った。ピンまで実測210ヤードの難関17番パー3。3Wを握り、ピン左4メートルに運んだ。この日7つ目のバーディーを奪って今季自己ベストに並ぶ67。「今日は4アンダーを目標にしていたけど、それよりも良かったので100点です」とうなずいた。

 布石があった。2ホール前の15番パー5で、残り210ヤードの第2打を3Wでピンそば8メートルに乗せてスコアを伸ばしたばかりだった。偶然か必然か、風の方向、距離、番手が同じ。今大会から20ヤード距離が延びて200ヤード超えとなった難関ホールを「100点のショット」で攻略し、自身初の首位発進につなげた。

 プロ1年目の昨季にツアー初優勝を飾ったが、今季は前半戦で苦戦。4~6月にかけては、7試合連続の予選落ちも味わった。好転のきっかけは、9月の住友生命東海クラシックでスリクソン製の新しいアイアンに替えたこと。悩んでいたショットが安定し、以降5戦でトップ10が3度。「ショットは凄く良い」と本来の感覚を取り戻し、勝負の終盤戦を迎えられた。

 今季は「ダイヤモンド世代」と呼ばれる同じ03年度生まれの桜井心那が4勝、神谷そらは2勝。「いい刺激をもらっている」とモチベーションに変えている。現在のメルセデスランクは48位で、50位以内のシード権争いの当落線上。ポイントの高い4日間競技の今大会で上位進出しての安全圏浮上はもちろん、その視線の先には1年ぶりの勝利がある。

 初優勝を挙げた1年前と同じ秋に、状態は上がってきた。「前半戦で出遅れた分、後半戦は良くなってきているので、やっぱり優勝したいって気持ちが凄くあります」。愛くるしい笑みを浮かべながらも、20歳ははっきりと言った。

 ◇尾関 彩美悠(おぜき・あみゆ)2003年(平15)6月16日生まれ、岡山県倉敷市出身の20歳。7歳でゴルフを始める。作陽高3年時に日本女子アマで優勝。21年プロテストでトップ合格。昨年9月の住友生命レディース東海クラシックでツアー初優勝。趣味は寝ること。女優の小芝風花に似ていると話題。1メートル58、52キロ。

おすすめテーマ

2023年10月20日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム