熱海富士「全員強いので自分の相撲をやるしかない」前頭8枚目で臨む九州場所へ連日の充実稽古

2023年11月08日 17:08

相撲

熱海富士「全員強いので自分の相撲をやるしかない」前頭8枚目で臨む九州場所へ連日の充実稽古
若い衆に交じり、列を作ってすり足する熱海富士(右端)=撮影・前川 晋作 Photo By スポニチ
 大相撲の幕内・熱海富士(21)が8日、福岡県太宰府市の伊勢ケ浜部屋で九州場所(12日初日、福岡国際センター)へ向けての稽古を行った。
 申し合いでは、幕内・翠富士(27)、錦富士(27)、宝富士(36)、幕下・尊富士(24)の4人を相手に計22番。最後は13番連続で取って元気いっぱいの姿を見せた。

 秋巡業ではほぼ毎日申し合いに参加したが、人数が多いため10番以上取ることはなかなかできなかった。福岡入り後は、3日間の沖縄合宿をはさんで休みなく連日20番以上。「関取衆もいっぱいいるので楽しいです」と恵まれた稽古環境に改めて充実感を得た。

 関取になると、若い衆が稽古を始める時間よりも後から登場して各自で準備運動を進めていく稽古方法が一般的。しかし熱海富士は、最初から幕下以下の力士たちと一緒に四股、すり足などの基礎運動で汗を流し、稽古の最後に全員で一列になってすり足で土俵を回る“むかで”も若い衆に交じって行った。さらには全体稽古終了後にも残って「場所前なので(立ち合い)当たる確認を」と一丁押しも追加。「やらない理由がないので」と初心を忘れない稽古スタイルを貫いている。

 秋場所は11勝を挙げて優勝決定戦に進出する大活躍。自己最高位を大きく更新して西前頭8枚目まで番付を上げた。「全員強いので、自分の相撲をやるしかないですね。やることは変わらないので」。相手が誰でも、変わらず平常心を貫くことを誓った。

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