松山英樹 逆襲の一年へ、パリ五輪よりもメジャー「やっぱり、うん、優勝したい」首の回復は順調

2024年01月05日 05:00

ゴルフ

松山英樹 逆襲の一年へ、パリ五輪よりもメジャー「やっぱり、うん、優勝したい」首の回復は順調
松山英樹
 米男子ゴルフツアーの今季初戦、セントリー・チャンピオンズは4日(日本時間5日)、ハワイ州マウイ島のプランテーション・コースで開幕。ツアー通算8勝の松山英樹(31=LEXUS)が4日までに単独取材に応じ、さらなる勝利を求めて24年シーズンを戦う覚悟を語った。パリ五輪イヤーでもあるが、21年マスターズ覇者の視線の先にはゴルフ界No・1の称号メジャータイトルがある。(聞き手 内藤 博也、中村 文香)
 新たなシーズンが今年もハワイを舞台に幕を開ける。松山の世界ランクは日本勢トップながら現在46位。17年に同2位に立った31歳は言葉に力を込めた。

 「最近は凄く落ちてしまっているので。年明け一発目からポイントを加算してまたトップ10、さらに上を目指していける状態にしたいと思っています」

 昨年、米ツアー参戦10季目の節目は勝利なしで終えた。結果だけを見れば最も苦しんだシーズンにも思える。

 「優勝もないし、トップ10も過去最少でやっぱり悔しいシーズン。だけど18年の方がしんどかった印象があるし、22年の方がケガで悩んだ。皆さんが思ってくださっているよりは、意外とダメージを負っていないかな」

 ポイントランク上位30人のみによるプレーオフ最終戦への連続出場が9年で途切れた一方、首などの故障とも闘いながら、格上大会に出場できる同50位以内に食い込んだ。

 「30位以内に入りたかったけど、最低限の50位以内っていうのは良かったって感じます」

 開幕に向けて準備を進める中、ポジティブな兆しも見えている。

 「首周りが良くなってきている。良い状態で試合ができそうな雰囲気が出てきている」

 24年はパリ五輪が開催されるがスタンスは21年東京五輪と同じ。

 「シーズンにある一試合としか、僕の中では捉えていない。出られたら全力で頑張るけど、前回プレーオフで銅メダルを獲れなかったからぜひもう一度挑戦したいっていうのは、あまりないんです」

 視線の先にあるのはツアーで勝利を重ねること、何よりゴルフ界No・1の称号メジャータイトルなのだ。

 「やっぱりもう一回勝ちたい。どれでもいい。そのためには万全の準備をしないと。そこに合わせてフィジカルもメンタルも、これならいけるってふうに」

 22年1月のソニー・オープンに続く勝利を求める戦いは、30代初優勝への挑戦でもある。昨年の日本ツアー最終戦。22歳の蝉川泰果、23歳の中島啓太と優勝争いを繰り広げる同世代の石川遼の姿に感じたことがあった。

 「その中で優勝争いをして、あれで遼が勝ったらめちゃくちゃ面白かったと思う。今は若い子たちの勢いがある。遼とか僕はその勢いはだいぶなくなっている。今までの経験はあるんでプラス安定感で勝負するしかない」

 野球好きの松山はオフに阪神とオリックスの日本シリーズを全て見た。阪神・中野拓夢内野手が東北福祉大の後輩という縁もある。

 「シリーズは面白かったな、全部見ました。会ったことはないけど阪神の中野選手が好きで。流行語大賞が“アレ”だった?アレできるように。アレじゃなくて、ソレにしといてください(笑い)」

 笑顔でのリップサービス。ただ31歳は心の底から「アレ」を欲している。今年はどんな一年に…。

 「やっぱり、うん、優勝したい」

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