バスケ女子・恩塚監督「パリで恩返ししたい」元分析担当200時間以上の対戦国研究が結実

2024年02月13日 04:44

バスケット

バスケ女子・恩塚監督「パリで恩返ししたい」元分析担当200時間以上の対戦国研究が結実
第3Q、3点シュートを決めた山本(中)と喜ぶ恩塚監督(右)。左は馬瓜エ Photo By 共同
 【バスケットボール女子パリ五輪世界最終予選最終日   日本86-82カナダ ( 2024年2月11日    ハンガリー・ショプロン )】 ほほ笑みの指揮官とも称される恩塚亨監督(44)が目に涙を浮かべた。昨年10月の予選の組み合わせ決定後は映像を200時間以上見て、対戦国を分析。同時に「ワクワクは最強」をキーワードに選手をその気にさせる。「たくさんの方々にエネルギーをもらった。パリで恩返ししたい」と感謝した。
 米国に完敗した21年東京五輪決勝をアシスタントコーチとして経験した。役割分担が明確で攻撃が完全にシステム化されたホーバス前監督のスタイルで頂点に迫った。だが金メダルにはさらなる進化の必要性を実感。原理原則を提示した上で最終的には選手の判断に委ねる自由を与えた。相手に対策されても、それを上回る強さを目指した。

 筑波大卒業後に渋谷教育幕張高の体育教師となり、女子バスケ部の顧問に就任。関連校の東京医療保健大新設のタイミングで企画書を提出し、女子バスケ部を設立した。

 並行して日本協会にも売り込み、U―21女子日本代表の分析担当に就任。当初は自費で海外遠征に同行した。07年から女子日本代表のアナリストなどを歴任し、東京五輪後に監督に昇格。昨秋にはNBAニックス、キングズの練習を視察して指導を学んだ。指揮官にあくなき向上心がある限り、チームは強くなる。

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