女子バスケ 五輪金へ“100日計画” 山本「ここからが始まり」

2024年02月13日 04:45

バスケット

女子バスケ 五輪金へ“100日計画” 山本「ここからが始まり」
3大会連続の五輪出場を決め記念写真に納まる日本 Photo By 共同
 【バスケットボール女子パリ五輪世界最終予選最終日   日本86-82カナダ ( 2024年2月11日    ハンガリー・ショプロン )】 世界ランキング9位の日本が同5位のカナダに86―82で競り勝ち、3大会連続6度目の五輪出場を決めた。リードチェンジを12回も繰り返した接戦の末に格上を撃破。4カ国中上位3カ国がパリ切符を得るリーグ戦で2勝1敗として1位突破を決めた。FIBA(国際バスケットボール連盟)公式サイトで“死の組”と紹介された激戦区を突破。パリでは銀メダルを獲得した21年東京五輪を上回る金を目指す。
 終了のブザーが響くと、赤いユニホームがコートでぶつかり、はねた。運命の最終戦を制し、3大会連続の五輪切符を獲得。林主将は「めちゃくちゃうれしいのと、ほっとした気持ちがある。今回選ばれなかった選手も含め、皆で頑張ってきた。五輪につなげられてよかった」と涙した。昨夏のW杯で五輪出場を決めた男子に続くパリ切符。男女そろって自力での五輪出場は76年モントリオール大会以来、48年ぶり2度目の快挙となった。

 第1、2戦が布石となった。日本は序盤からドライブを多用。ポイントガードの宮崎、山本らが得点を重ねた。3点シュート試投数は第1戦スペイン戦は40本を量産も、研究された第2戦ハンガリー戦は28本。この日は20本まで減らしたが、外からのシュートを警戒する相手守備が広がってできたインサイドのスペースを突いた。チームコンセプトは“走り勝つシューター軍団”。恩塚監督は「走り勝つのイメージの中にはドライブも入っている」とうなずいた。

 「ショプロンの歓喜」から一夜明け、目標に掲げるパリでの金メダルに向けたプランの一端も判明。Wリーグ終了後の4月中旬から五輪本番まで断続的に合宿を張る見通しとなった。銀メダルを獲得した21年東京五輪前は4月上旬に1次合宿を開始。短期間の休みを挟んで7次合宿まで実施して本番を迎えており、3年前と同等の“100日計画”で練習期間を確保する。予選でMVPに輝いた山本は「ここからが始まり。レベルアップしてパリ五輪で金メダルを獲りたい」と力を込めた。日本バスケ界が新たなステージに突入する。

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