女子バスケ代表・恩塚監督 “高さ”不安の声払拭した「勝負の鉄則」とは 「自信ある中で決断」で五輪切符

2024年02月13日 21:30

バスケット

女子バスケ代表・恩塚監督 “高さ”不安の声払拭した「勝負の鉄則」とは 「自信ある中で決断」で五輪切符
JAL職員から祝福される恩塚監督と林主将 Photo By スポニチ
 パリ五輪の出場権を獲得したバスケットボール女子日本代表が13日、パリ五輪世界最終予選が行われたハンガリーから帰国。会見に出席した。
 恩塚監督はチームコンセプトは“走り勝つシューター軍団”を掲げ、持ち前のスピードを最大限に生かした。選手構成は1メートル60センチ台のポイントガードが4人に対してセンターは高田真希(34=デンソー)のみ。1メートル93の長身でゴール下で圧倒的な強さを誇る渡嘉敷来夢らの名前はなく、発表時はネット上で“高さ”の不安を指摘する声もあふれた。

 指揮官は「持ってるもので最強の戦い方をする。それが勝負の鉄則だと考えている。とにかく試合を分析しました、日本も対戦相手も」と徹底した分析をしていたと回想。

 その中で「日本がいいパフォーマンスが出せる時ってどういう時か。それは、停滞しないこと、速さを失わないこと。これが私たちの原動力になると評価した。そのために、オフェンスが停滞しないということが大きなポイントになる。走って相手を振り回せることが絶対条件になるだろうと。もし、バランスとりにいったとしても、結局は平凡なチームになって勝ち切れないんじゃないかというのが分析した結果だった」と述べた。

 「対戦チームと比較した時にも、速さでアドバンテージをとってチームワークで、期待値の高いシュートをしっかり選択できている時間帯は日本のバスケになっていた。そのリズムとかエネルギーがディフェンスにもつながっている。それが日本の強さが最大限発揮できるということを経験の中から学んだ。最終予選でも対戦国を分析する中で、このポイントでアドバンテージがとれて、日本の強みをしっかりぶつけられる。それで流れを作って優位に立てると。けっこう自信がある中で決断した方針だった」と振り返った。

 センターの高田も「このチームの中では一番大きいので、オフェンスよりもディフェンスの意識を持っていた。簡単にボールを持たせない。リバウンドも簡単にとらせない。体を張る覚悟を持って臨んだ。それはここ数年、ずっと変わらずに同じ気持ちを持っていた」と振り返った。

 「チームディフェンスとして、一人では守るのは難しい状況もある。(自身が)やられた時にどうするか、練習中とか試合ごとにも確認し合ってきたので、そこは心強い部分もあった。自分が守れなくてもチームとして守るっていうのは試合を重ねるごとにチームとして高まった。まずは体張る、あとはチームメートが助けてくれるっていう安心感を持っていた」と連携強化が鍵だったという。

 一方で「ハンガリーの2メートル8っていうのは大きすぎた」と苦笑し、「他の国にも高さのある選手はいるので、もう一段階の対策は必要になってくるかとは思う。でも、多少やられることはしょうがない。それよりもオフェンスでどんどん足を使っていく。40分で疲弊させて戦ってっていうのが自信の一つでもある。相手の体力を削っていけば、リバウンドに来れなくなる。そういうところで、チームとして守れることがだんだんでき始めているのは実感している」と述べた。

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