【二所ノ関親方 真眼】琴ノ若の持ち味消した朝乃山の積極性

2024年03月12日 04:45

相撲

【二所ノ関親方 真眼】琴ノ若の持ち味消した朝乃山の積極性
琴ノ若を押し出しで破る朝乃山(左)(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所2日目 ( 2024年3月11日    エディオンアリーナ大阪 )】 新大関の琴ノ若は2日目に土がつきましたが、それほど悲観する負けではありません。いつもより若干、体が反り気味で少し受ける形になっていましたが、しっかり修正してくると思います。
 むしろ朝乃山の積極性を評価したいところです。相手得意の間合いにさせず、2本差す新大関の持ち味を消す完璧な勝利。場所前の佐渡ケ嶽部屋への出稽古で距離感をつかみ、攻略につなげた印象です。

 3日目は過去6戦全敗の照ノ富士戦。相手は右四つを得意にしています。いつも通り左足を外に開いて胸を出すように踏み込むと、横綱にあっさりと上手を許すことになる。出稽古に来た朝乃山には、左足の位置をコンパクトにした方がいいと話しました。相手の左上手の位置を遠ざけるだけでなく自分の上手が近くなる利点が生じます。ポイントは横綱に先に上手を取らせないこと。真価を問われる一番になるでしょう。(元横綱・稀勢の里 スポニ本紙評論家)

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