農大出身の時天嵐が三段目付け出しで快勝デビュー「すごく緊張した」プロ入り決断は2カ月前

2024年03月12日 06:55

相撲

農大出身の時天嵐が三段目付け出しで快勝デビュー「すごく緊張した」プロ入り決断は2カ月前
時天嵐(23年9月撮影) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所2日目 ( 2024年3月11日    エディオンアリーナ大阪 )】 三段目付け出しの時天嵐(22=時津風部屋)が序二段筆頭の美浜海(27=玉ノ井部屋)を下してデビュー戦を白星で飾った。
 立ち合い頭で当たって先手を取り、相手の引きに乗じて一気に押し出した。「すごく緊張しました」と初めての所作に戸惑いながらも「慌てず出れてよかった」と安どの表情。農大3年時に全国学生選手権3位に入ったこともある実力をプロの土俵でも発揮した。

 角界入りを決めたのは、わずか2カ月前のこと。初場所11日目を農大相撲部の安井和男監督とともに観戦し「アマチュアと違う声援や雰囲気を感じた」と憧れの思いを強めて決心した。実はそれまであまり大相撲に興味がなく、この時が人生初の大相撲観戦だった。農大相撲部は春場所の期間に時津風部屋の大阪宿舎で一緒に稽古することが恒例となっているが、時天嵐の在学中はちょうどコロナ禍と重なっておりその交流もなし。プロの世界を身近に感じた瞬間、心が動いた。

 4年時の全国学生選手権でベスト16に入っていたため、付け出し制度の改定によって三段目付け出しで初土俵。幸先良く力士人生のスタートを切った。


 ◇時天嵐 信男(ときてんらん・のぶお)本名=猿川天嵐(さるかわ・そら)2001年(平13)11月27日生まれ、青森県鰺ケ沢町出身の22歳。丹代道場で4歳の頃から相撲を始め、小5で白鵬杯優勝。小6で全日本小学生優勝大会準優勝。鰺ケ沢中を経て五所川原農林高に進学。2年時に国体8強、全国高校選抜大会8強。3年時に全日本個人体重別ジュニア重量級4位、全国高校選抜宇佐大会8強。東京農大3年時に東日本学生体重別大会135キロ未満級3位、全国学生選手権3位。4年時に東日本学生体重別大会無差別級3位、全国学生選手権16強。1メートル72、120キロ。

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