肥後光また受難…前相撲で土俵下に落下し救急搬送 今場所から土俵下常駐の救命士が初出動

2024年03月12日 12:02

相撲

肥後光また受難…前相撲で土俵下に落下し救急搬送 今場所から土俵下常駐の救命士が初出動
<春場所3日目>赤いビブスを着た救急救命士(左下)が今場所から土俵近くの席に常駐 Photo By スポニチ
 【大相撲春場所3日目 ( 2024年3月12日    エディオンアリーナ大阪 )】 前相撲の2日目が行われ、今場所の新弟子や番付外から再出世を目指す力士ら計31人のうち前日に出場しなかった14人が土俵に上がった。
 最初の取組でアクシデントが起きた。力士生活22年目を迎えた36歳のベテラン・肥後光(木瀬部屋)と和歌山・箕島高出身の実力者・新谷(18=春日野部屋)が対戦。新谷が立ち合い一発突き放すと、肥後光は一気に土俵下まで吹っ飛ばされた。背中から倒れて後頭部を打ち、動けなくなった。

 肥後光は昨年九州場所13日目でも序ノ口の取組で若一輝に押し倒されて頭を打ち、担架で搬送されていた。先場所は全休で番付外に落ち、3度目の再出世を目指して前相撲に臨んだ今場所。復帰戦でまたも受難という不運に見舞われた。

 前回と違ったのは対応の早さ。重大事故の対策として、今場所から、東西どちらかの枡席最前列付近に救急救命士が常駐するようになった。その成果もあり、肥後光が土俵下に落ちた10数秒後には救助を開始。意識はあったようで、今回は担架ではなく車いすで花道を下がっていった。

 その後、大事を取って救急車で病院へ。春場所担当の阿武松親方(元幕内・大道)によると、軽い脳振とうだったという。医務室の担当者は「そこまで悪い状態ではない」と説明した。

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