阿炎 仲良し若元春との全勝対決制す 錣山親方も絶賛「一番いい」

2024年03月14日 04:35

相撲

阿炎 仲良し若元春との全勝対決制す 錣山親方も絶賛「一番いい」
若元春を突き出しで破る阿炎(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所4日目 ( 2024年3月13日    エディオンアリーナ大阪 )】 小結・阿炎が関脇・若元春との三役同士による3連勝対決を突き出しで制した。4日目にして勝ちっぱなしは平幕・大の里、尊富士との3人になった。横綱・照ノ富士は平幕・明生に寄り切られ、2敗目。大関・霧島は平幕・朝乃山に寄り切られ、4連敗となった。
 1メートル87ある阿炎が目いっぱいにリーチを伸ばした。若元春の喉元を突き、押し上げる。踏み込みの鋭さが突きの威力を増した。阿炎が実質2度の喉輪で、腕をたぐりにきた元大関候補に残り腰を与えず突き出した。

 「立ち合いで先手が取れた。内容のよかった先場所が生きました」

 初場所は初日から5連敗したが、中日から7連勝と巻き返し、勝ち越した。今場所は2大関2関脇を破り、三役以上でただ一人の4連勝。「踏み込みのスピード、角度、威力。今まで見てきた中でコンディションは一番いい」。取組を見守った師匠の錣山親方(元小結・豊真将)が絶賛した。

 1学年上の若元春とは土俵を離れれば仲がいい。巡業先では食事へ出掛け、夫人同士も交えてお互いの子供を一緒に遊ばせもする。その縁もあり荒汐部屋へ出稽古する。「(若元春から)たぐられたり、いなされたりした。それで対応できた」。経験値も生きた。

 若元春戦の連勝を4へ伸ばし、対戦成績も7勝2敗と引き離した。過去6勝は引き落とし3度に突き落とし、肩透かし、小手投げが1度ずつ。トレードマークの突き押しで初めて攻め勝ち、29歳の成長を裏付けた。

 昨年末に先代師匠(元関脇・寺尾)が死去したため、錣山親方が今年初場所は師匠代行を務め、初場所後に正式に部屋を継承した。新生錣山部屋を印象づける部屋頭の4連勝。「このまま突っ走ってくれたら」。新師匠は奮闘を期待した。

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