水戸龍が十両優勝「負けることを考えず」自力で決めた 2場所連続で鳥取城北高OBが幕内&十両V

2024年03月25日 07:04

相撲

水戸龍が十両優勝「負けることを考えず」自力で決めた 2場所連続で鳥取城北高OBが幕内&十両V
<大相撲春場所千秋楽>水戸龍(左)は押し出しで碧山を破り十両優勝を決める(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所千秋楽 ( 2024年3月24日    エディオンアリーナ大阪 )】 西十両2枚目の水戸龍(29=錦戸部屋)が碧山(37=春日野部屋)を下して12勝目を挙げ、21年名古屋場所以来自身2度目の十両優勝を決めた。
 立ち合い右を差しにいくも、前傾姿勢の碧山に左からおっつけられて差せず。それでも前に出て圧力をかけ続けて力強く押し出した。今場所は積極的に前に出る相撲が目立っており「最後も前に出て勝ててよかった」と好内容を振り返った。

 敗れれば4敗の欧勝馬(26=鳴戸部屋)との優勝決定戦にもつれ込む一番。前日に「2番取るのは嫌」と自力で決めることを宣言しており「負けることを考えずにやった」と見事に有言実行を果たした。

 6勝3敗から6連勝締め。最大2差つけられていた状態から白星を伸ばして12勝を挙げた。日に日に優勝の可能性が高まっていく中でも「流れに身を任せて優勝しちゃったらいいよな~」と無欲を強調していたが、さすがにこの日は「意識してなかったと言ったら嘘になる」という。ほどよい緊張感も力に変えた。

 来場所は1年ぶりの幕内復帰が確実。ここ1年は十両優勝者のほとんどが翌場所幕内で2桁勝利を挙げる活躍を見せている。水戸龍にもその期待が寄せられるが「絶対ないですね」と笑い、幕内への意気込みは「安全にいきます」と無欲の“水戸龍節”全開だった。

 幕内で史上最速優勝を果たした尊富士(24=伊勢ケ浜部屋)は鳥取城北高の5年後輩にあたる。先場所は尊富士が十両優勝で、水戸龍と一緒にモンゴルから来日してきた同級生の横綱・照ノ富士(32=伊勢ケ浜部屋)が幕内優勝。2場所連続で鳥取城北高出身力士が幕内&十両のアベック優勝を果たした。

 ◇水戸龍 聖之(みとりゅう・たかゆき)本名=バーサンスレン・トゥルボルド。1994年(平6)4月25日生まれ、モンゴル出身の29歳。10年春に照ノ富士、逸ノ城と同じ飛行機で来日し、鳥取城北高に相撲留学。3年時に全国選抜宇佐大会3位、国体準優勝。日大1年時に東日本学生新人戦優勝、全国学生体重別大会無差別級優勝、全日本選手権3位。2年時に世界選手権(モンゴル代表)無差別級優勝。3年時に全日本選手権優勝(アマチュア横綱)。4年時に全国大学宇佐大会優勝、全国選抜大学社会人対抗和歌山大会優勝、世界選手権無差別級優勝、全日本大学選抜十和田大会優勝、全国学生選手権優勝(学生横綱)。17年夏場所、幕下15枚目格付け出しでデビュー。18年初場所で新十両。21年名古屋場所で十両優勝。22年秋場所で新入幕。1メートル90、196キロ。

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