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【柔道】絶対王者リネールが格付け低い国際大会で優勝…パリ五輪のシード順位に影響必至

2024年06月10日 01:10

柔道

【柔道】絶対王者リネールが格付け低い国際大会で優勝…パリ五輪のシード順位に影響必至
リネール(AP) Photo By AP
 【柔道マドリード欧州オープン最終日 ( 2024年6月9日    スペイン・マドリード )】 男子100キロ超級で今夏のパリ五輪のフランス代表に決まっているテディ・リネール(35)が、3試合を勝ち抜き優勝した。本番まで2カ月を切った時期に、5度目の五輪で12年ロンドン、16年リオデジャネイロ大会に続く3つめの金メダルを目指す“絶対王者”が実戦出場するのは異例中の異例となった。
 同大会は世界選手権やマスターズ大会、IJF(国際柔道連盟)ツアーのグランドスラム大会やグランプリ大会の、さらに下に格付けされる大会。競馬に例えれば、GIをいくつも勝っている最強馬が重賞ではないオープンクラスのレースに出走したことになり、まさに本番(パリ五輪)前の一叩きの意味合いが強かったとみられる。

 ただし今回の優勝はパリ五輪本番の金メダル争いにも、少なからず影響を与えることになりそうだ。リネールは今回の優勝により、五輪でのシード順位が上がる見通し(現在7位)。シードは例えば1位と2位は決勝で、1位と4位は準決勝で当たる組み合わせとなるため、リネールのシード順位の変動により、他の選手がどの段階で対戦の可能性があるかに変化が生じる。日本代表でシード6位の斉藤立(JESグループ)も影響を受けるとみられ、本番へ戦略の見直しが迫られる。

 五輪ポイントランキング争いは今月23日までで、対象大会は2つ。最終戦となるリマ・パンアメリカン・オープン(21、22日、ペルー・リマ)には一部出場選手のエントリーが発表されており、シード順位をめぐる駆け引きは予断を許さない状況となっている。

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