完全復活!五十嵐808日ぶり白星

2008年07月19日 06:00

野球

完全復活!五十嵐808日ぶり白星
<ヤ・広>勝利投手の五十嵐はファンと握手しながら引き上げる
 【ヤクルト8-3広島】一昨年に右ひじを手術したヤクルトの剛腕・五十嵐が完全復活だ。1点ビハインドの7回に登板し、1回を無安打無失点。この好投が味方の逆転を呼び、06年5月2日の広島戦(神宮)以来、808日ぶりの白星をつかんだ。
 「そんなに久しぶりですか。中継ぎなので実感はない。ウイニングボール?明日のキャッチボールで使おうかな」。直球は今季最速タイの155キロを記録。フォークも低めに決まった。これでリーグ戦再開後10試合(10イニング)連続無失点。冗談めかしつつも好調ぶりに自然と笑みが漏れる。

 今季開幕戦で2年ぶりのセーブを挙げたが、その試合で左太腿裏肉離れを発症。回復後も不調に苦しんだ。2軍調整中は150球を超える投げ込みも敢行。重心移動を速くしたフォームが安定し「股関節もしっかり使えるようになってきた」と上体に頼らない投げ方が好結果を生んでいる。

 ひじを考慮し連投を避けてきた高田監督も「今までは点差が離れたところだったけど、1点リードの時もいける」と“方程式”の1人として評価した。北京五輪で宮本と青木が抜けて攻撃力は落ちるが、松岡―押本―林昌勇(イム・チャンヨン)の抑え3枚は確立しており、五十嵐が加わればさらに強力となる。

 「後ろ(ストッパー)をやりたいとかはない。勝つためにどうしたらいいかが一番」。3位・中日とは2ゲーム差。帰ってきた04年の最優秀救援右腕は、チームの白星に飢えている。

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