西武が成瀬をKO 3発今季最多17点

2008年07月19日 18:06

野球

西武が成瀬をKO 3発今季最多17点
7回西武2死一塁、ブラゼルが右中間に勝ち越し2ランを放つ
 【西17-10ロ】西武が3本塁打などで打ち勝った。1点を追う5回に中島の2ランで逆転。6―6の7回にはブラゼルの勝ち越し2ラン、さらに後藤の3ランで加点するなど、今季リーグ最多の17点を奪った。ロッテは成瀬が9失点と散々だった。
 一新した攻撃のカラーが西武打者の体の隅々にまで浸透していた。

 1点を追う5回無死一塁。中島が成瀬の得意とするチェンジアップを2ラン。「うまくバットに引っ掛けられた」。昨季6敗とかもにされた左腕を完全に攻略する一発は、初球打ちから生まれた。

 さらに同点の7回。ブラゼルの勝ち越し2ランに、後藤の2試合連続の3ラン。この2発も1球目で、後藤は「積極性が良かった」と3人を代表するように胸を張った。投球の軌道も、打ち返した方向も三者三様だったが、初球打ちは共通していた。

 昨季も初球打ちを禁じられていたわけではなかった。ただ、打ち損じると工夫のなさと紙一重に見られがちだ。分かっていても萎縮し、手が出ない打者もいた。それが今季は「追い込まれるまでは本塁打を狙ってもいい」などの方針を打ち出し、選手は伸び伸びと振れるようになっている。

 圧勝の核となった3発。チーム本塁打数はリーグ最多だった昨季の126に、早くもあと5本と迫る。北京五輪で中島とG・G・佐藤は抜けるが、渡辺監督の「2人以外もよく打っているので、それほど不安はない」というセリフも強がりには聞こえなかった。

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