ラミ 推定160メートル場外弾!

2008年07月19日 06:00

野球

ラミ 推定160メートル場外弾!
<横・巨>3回、左越えへ推定飛距離160メートル2ランを放つ巨人・ラミレス
 【巨人7-6横浜】ハマっ子も驚く超特大アーチだ。巨人のアレックス・ラミレス外野手(33)が18日の横浜戦で3回に横浜スタジアムの左翼場外へ飛び出す推定飛距離160メートルの2ランを放った。チームも粘る横浜を1点差で振り切り同カード5連勝。5回に19号ソロを打った小笠原とのアベック弾は6戦全勝となり、不敗神話も継続させた。
 薄暮の空に白球が溶けていった。打ったラミレスでさえ打球を見失った。それもそのはず、左翼最上部のフェンスを軽々と越えたボールは、球場外壁から30メートル先にある横浜公園の植え込みに着弾。あと数メートルで交通量の多い道路に達していた。推定飛距離160メートルの場外弾。主砲が打線を活性化させ、チームを白星に導いた。

 ファンの度肝を抜いたのは3回だ。小笠原の適時打でリードを2点に広げ、なお2死一塁。カウント1―1から那須野のチェンジアップを強振した。リーグ単独トップの27号2ラン。ヤクルトに在籍していた03年9月28日以来5年ぶりの横浜スタジアムでの場外弾に「自分のキャリアで一番の感触だった。気持ちよかった」と笑顔がはじ弾けた。

 7月1日のヤクルト戦(東京ドーム)の守備中、古巣のファンから痛烈な“応援歌”が流れた。「ラミレス狙え、福地!」。決して守備に自信があるわけではないが、心は痛んだ。それでもファンサービス精神は不変だ。横浜の試合は球団のハイヤーではなく、この日も「時間が読める」との理由で都内の自宅から電車通勤。その際、数人の乗客にサインを求められた。野球ファンではない乗客は、たまたま持ち合わせていた仕事用のファイルや写真などを差し出してきたが、笑顔でペンを走らせた。パワーはもちろん、ファンを大切にする心も“規格外”だ。

 依然、首位・阪神とは大量ゲーム差も、貯金5で2位。5回には小笠原が19号ソロを放ち、ラミレスとのアベック弾が出た試合は6戦全勝となった。連敗を2で止め、同カード5連勝。原監督も「3、4番が見事に打ってくれた。頼りになるよ」と目を細めた。
 06、07年は26、29本塁打。巨人移籍1年目の重圧をはね返して早くも27本塁打となったが、ラミレスは「連勝を続け、阪神を捕まえたい」と言った。個人記録は二の次。チームのため、ファンのために打棒を発揮する。

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