松井秀“新球場初代４番”に黄信号

2009年04月15日 06:00

野球

松井秀“新球場初代４番”に黄信号 — レイズ戦で連続の一ゴロに、険しい表情のヤンキース・松井秀喜

　【ヤンキース５―１５レイズ】ヤンキース・松井の“新ヤンキースタジアム初代４番”に黄色信号がともった。１３日（日本時間１４日）のレイズ戦に７番・ＤＨで出場。オープン戦も含めて出場全試合で４番に座ってきた松井にとって初の降格も結果は３打席連続で一ゴロだ。

　「カズミアーに対してポサダの相性が良かったから。また４番に戻すよ」。ジラルディ監督は、相手先発左腕との相性（・２００）を降格理由としたが、状態は良くない。打率は・１２５まで再降下。得点圏は１１打数無安打だ。この日は内角速球と外角変化球で揺さぶられた。結果が出ない焦りもある。打席で自分の間合いがつかめず強い打球が出ない。「うまく攻められたのも、打たなくていい球を打ったのも、打ち損じもある」と大敗に肩を落とした松井。打順については「任されたところでやるだけ。降格？結果が残せなければしようがない」と話した。

　１６日のインディアンス先発は昨季サイ・ヤング賞左腕リー。左対左の不利を理由に下位に座る可能性はある。１４日（同１５日）からは左手首痛で３試合欠場したテシェイラも復帰予定。ＤＨで起用されれば、記念すべき新球場公式戦初戦を松井が欠場する可能性すら出てきた。歴史に名を刻み、弾みとするはずだった一戦を前に、ゴジラが思わぬ窮地に立たされた。

　≪王建民　２回途中８失点ＫＯ≫ヤンキースの王建民が自己最悪の８失点、自己最短１回０／３ＫＯと大誤算で連敗を喫した。前回８日も４回持たず７失点ＫＯと、これで防御率は２８・９３。昨年６月の右足筋肉部分断裂から復活を目指すが振るわず「ブルペンでは良かったが、試合ではすべての球が高かった」と頭を垂れた。また、股関節の手術を受け、この日から本格的な練習を再開させたロドリゲスが試合前に球場を訪れて病状を報告。５月中旬には復帰の見込みだが、少しでも高勝率を保ち主砲を迎え入れたい。