【落合×東尾対談】東尾氏、プロ1年目に野手転向願い出るも「黒い霧が…」 落合氏の表情も引き締まる

2023年06月13日 17:20

野球

【落合×東尾対談】東尾氏、プロ1年目に野手転向願い出るも「黒い霧が…」 落合氏の表情も引き締まる
「落合博満のオレ流チャンネル」に出演した東尾修氏(右)と握手を交わす落合博満氏 Photo By スポニチ
 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が13日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。「博満の部屋」の第2回目としてプロ野球歴代10位となる通算251勝を挙げた東尾修氏(73)をゲストに招いて対談を行った。
 東尾氏が西武、落合氏がロッテで同じパ・リーグで何度も対戦がありながら、ほとんど話をしたことがなかった2人。東尾氏が「何年ぶりってより、まともに話しするの初めてだよね」と語ると、落合氏も「初めて」と即答。レアすぎる初対談となった。

 東尾氏の入団1年目のキャンプの話題に及んだ。「キャンプ行って(長崎の)島原でやるわけよ、寒いところで。稲尾(和久)さん、現役やからね。稲尾さん、ちょっと肩壊してたけど。でも、稲尾さんっていったら、“わっ”と思うやない。(さらに)池永(正明)さんがいたわけよ。途中で“ピッチャー辞めたい”って言ったんだもん。周りを見て、(最初の)春キャンプのときは、“うわぁこれはダメだ”と思った」と回想した。「スカウトと2軍のコーチの人に言いに行ったのよ。“もうピッチャー辞めさせてください”って。“打つ方にしてください”って。打つ方が好きやったから」と東尾氏は1年目に打者転向を願い出たことを明かした。

 1年目の69年は0勝2敗で防御率8.40だったが、2年目の70年は11勝18敗、防御率5.15と負けながらも登板機会は一気に増えた。「その年に、“黒い霧”あったよね。ちょうど2年目に入る時に黒い霧がってなっちゃった。で、ピッチャーがもういなくなっちゃった」と事情を明かした。

 「黒い霧事件」とは、選手が金銭の授受を伴う八百長に関与したとされる疑惑、事件。1969~71年に発覚した。暴力団の絡んだ不祥事に国会でも追及の声が上がり、野球協約の「敗退行為」に該当するとして、西鉄選手ら計6人が永久失格処分を受けるなどした。一部の選手はオートレースの八百長事件にも関与していた。池永氏は05年、処分に関する野球協約の改正を受け、球界復帰を果たした。

 核心に迫る話題に落合氏も表情を引き締めていた。

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