大谷 ミスター“昼男”!デーゲーム打率4割超え 「ミスター・ジューン」!6月3度目3安打以上

2023年06月13日 02:30

野球

大谷 ミスター“昼男”!デーゲーム打率4割超え 「ミスター・ジューン」!6月3度目3安打以上
<エンゼルス・マリナーズ>3回、安打を放つ大谷(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【ア・リーグ   エンゼルス9ー4マリナーズ ( 2023年6月11日    アナハイム )】 お昼はお任せ!エンゼルスの大谷翔平投手(28)が11日(日本時間12日)、マリナーズ戦に「2番・DH」で出場。3安打で勝利に貢献し、デーゲームの今季打率はついに4割を超えた。睡眠時間確保のため球場入りを遅らせるなど、徹底した体調管理で鉄人ぶりを発揮。月別で最も好相性である6月の月間打率を・381まで上昇させ、「ミスター・ジューン」としての面目も保った。
 「5時から男」にとっては、理解不能なパフォーマンスだった。2試合連続の18号2ランを放った前夜の試合終了から、15時間後の午後1時8分に始まったデーゲーム。まだ、お昼だというのに、大谷の目はさえ、体は切れている。今季7度目、今月は早くも3度目となる3安打以上。連続試合安打も今季最長の8に伸ばした。

 全て右前に引っ張った。3回は体勢を崩されながら、外角低めのスプリットを右手一本で拾い上げた。4、8回はいずれも内角高めの変化球を力で運んだ。今季はナイターの打率が・226に対し、デーゲームは驚異の同・407。これまでデーゲームに強い理由を「たまたまじゃないですか」と語ってきたが、もう“たまたま”では片付けられない。

 なぜ、睡眠時間を確保しづらいナイター後のデーゲームで打てるのか。鍵は徹底したスケジュール管理にある。シーズン中は時差が伴う長距離移動が多く「いつ寝るかの準備を数日前からしっかり計画的にやる必要がある」。1日10時間以上寝ることも珍しくない。ぎりぎりまで睡眠に充て、試合開始2時間前になっても球場入りしないこともある。さらに、今季からは安眠に導く効果があるとされるバナナを、試合前や試合中にも摂取。工夫を凝らしたコンディション維持が好成績を生んでいる。

 強いのはお昼だけではない。これまた得意の6月に入り、勢いも加速してきた。メジャー移籍後、6月は最も相性が良く、21年は13本塁打を放って月間MVPを獲得。22年は日本選手初の1試合8打点、投手で4勝など離れ業をやってのけた。月別打率が唯一3割を超え、今季も6月は打率・381と絶好調。まさに「ミスター・ジューン」の働きで、打線をけん引している。

 チームも上り調子で、2カード連続で勝ち越し。貯金を今季最多タイの5とし、12日(日本時間13日)から敵地で同じ西地区首位のレンジャーズ4連戦に挑む。前半戦最大のヤマ場へ、フィル・ネビン監督は「自分たちの野球をすれば、どんな相手にも勝てる」と必勝宣言し、次回登板は中5日で15日(同16日)の同戦に決まった。背番号17はクラブハウスで静かに荷物をまとめ、決戦の地テキサスへと向かった。(笹田幸嗣通信員)

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