広島・末包が今季初昇格 マクブルーム代役で先発も!“脱力打法”でチャンスつかむ  

2023年06月13日 05:00

野球

広島・末包が今季初昇格 マクブルーム代役で先発も!“脱力打法”でチャンスつかむ  
広島・末包 Photo By スポニチ
 広島・末包昇大外野手(27)が、13日に今季初昇格し、楽天戦3連戦で先発抜てきされる可能性が出てきた。ウエスタン・リーグでは最多の44安打を放ち、打率・289、3本塁打、27打点で猛アピール。本職は外野でも、11日に再調整のため登録を外れたマクブルームに代わる一塁出場も視野に入る。右打者が手薄なチーム事情もあり、持ち前の打撃に期待がかかる。
 末包は荷物整理などでマツダスタジアムを訪れ、早くも気持ちを高ぶらせた。

 「打席数をもらうためにも、最初に出た試合が勝負だと思う。早い段階で結果を出していきたい」

 13日に今季初昇格する見込みで、巻き返しを強く期した。2軍では直近5試合で打率・556、2本塁打、11打点。ウエスタン・リーグ最多の44安打を放ち、同2位の27打点で存在感を示して、ついに1軍から呼ばれた。2年目の今春はオープン戦まで1軍に同行しながら開幕は2軍で迎えた。

 「最初は本塁打じゃないと目立てないと思ったので長打を意識していた。早めに上がりたい気持ちはあったが、それだと、うまくいかないというか、当時(開幕直後)の段階だと全然ダメだと思った。本塁打を1本、2本打ったとしても、打率が低かったら呼ばれないなと」

 春先は1軍の舞台に焦がれる気持ちが強すぎるがゆえ、持ち前のパワーで本塁打ばかりを狙い、結果が伴わなかった。新井2軍打撃コーチから「力のある打者ほど力を抜いて(いくことが大切)」と助言を受け、意識を変えた。

 「(4月末ぐらいから)脱力を(意識した)。ブンブン振らなくなったというか、打てそうな球だけをちゃんと振れているので、打率も残ったのかなと思う」

 打席で構える時は力を抜き、力を入れるのは捉える瞬間だけ。時間は少しかかっても“脱力打法”の成果は数字にも反映された。再調整で登録を外れたマクブルームに代わる右の大砲として期待がかかる。本職の外野だけではなく、一塁での起用も視野に2軍でも一塁で13試合に先発するなど準備を整えた。

 「(首脳陣が)次も打席を与えたくなるような、そういう内容を続けていきたい」

 昨季は球団新人では58年古葉毅(のちに竹識)と森永勝治(のちに勝也)以来、64年ぶりの開幕戦猛打賞で発進しながら、1軍に定着できず、31試合で打率・299、2本塁打、14打点で終えた。待望のチャンス。逆襲の時が来た。(長谷川 凡記)

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